facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

レコ協のLost In Translation

(情報元:cabさん@OTO-NETA)

5/18に日本レコード協会(RIAJ)が公開した「洋楽輸入盤に関するRIAAの考え方について」という全米レコード協会(RIAA)担当者からの回答書に関し、RIAJが約していない箇所があるとして、「造反有理」さんのホームページ内、『RIAA回答書の私訳』(5/20付)で改めて訳され、公開されています。
以下はその内容を、OTO-NETAさんより一部抜粋します。尚、引用の引用、に関しましては造反有理さんによる『RIAA回答書の私訳』からです。

RIAJ公開の訳 2の1ブロックめの最後:

従って、レコードの輸入をコントロールする権利の導入が、日本におけるそれら輸入盤の継続に影響を与えることはないでしょう。

が、正しくは:

従いまして、レコードの輸入をコントロールする権利の導入は、日本の正規の企業(legitimate companies in Japan)によるかかる物品の継続的な輸入に何ら影響しないでしょう。

となるはずという指摘。これじゃ、正規のライセンシーの輸入は大丈夫だけど、並行輸入はだめとも取れるし、日本盤は引き続き出すから安心しろと言ってるようにも取れちゃうね。
意図的に訳し忘れたとしてら、消費者騙すのもいいかげんしろといった感じ。

"legitimate companies in Japan"の訳がきちんとされていないという事実がこれで確認されたわけです。"legitimate"には『合法の』、『正規の』という意味があり、これでは確かに、並行輸入はNG、と取られなくもないです。
「造反有理」さんのホームページでは、5/18の段階で"legitimate companies in Japan"の訳がきちんとされていないという指摘をされた上でRIAJに報告されている他、前述の小倉弁護士同様、河野太郎議員に対する意見をきちんと送っていらっしゃいます。一度ご覧頂く事をお勧めします。

●追記
謎工さんのブログ、『melma!blog [The Trembling of a Leaf -「音楽障壁」粉砕編-]』にて、やはり上記の誤訳が指摘されています。内容はこちらの追記を参照してください。
RIAJは墓穴を掘ってしまった?と最後に謎工さんは締めくくっています。自分も全く持ってその通りだと思います。何故にRIAJや推進派の都合の良い解釈で国民を陥れようとしているのか。RIAJの誤訳が意図的ならばこれは重大な罪でしょう。