facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

ずぶずぶの関係を見抜け

小倉弁護士の上記blogにて、6/23の文化庁著作権課長、吉川晃氏による「知的財産戦略に基づく最近の動きについて」の講演内容が既に波紋を呼んでいることを伝えています。吉川氏の講演内容は以下を参照してください。

今後、今回の著作権法改正について、文化庁の見解が知財法専門家や一般の法律家に晒されるということですから、冷静に一法律として考えた場合での今回の改正についての問題点を暴いて欲しいと思います。
以下、BENLI「吉川さんは、これから試される」より一部抜粋します。

輸入禁止期間算定の基準をどこに置くかで、文化庁がどこまでレコード業界と「ずぶずぶ」の関係にあるのかがわかります。

そういえば、ミュージックマガジン7月号の高橋氏と萩原氏の対談記事で、著作権課課長が岡本薫氏(「著作権の考え方」著者。輸入権を問題としていた方)から現在の課長に変わり、その課長が『著作権というオモチャを手にした』ことが今回の問題の登場となった、といった内容が掲載されていました(うろ覚えで申し訳ないのですが)。とすれば、現課長の吉川氏の持つ愚かな考えと、その考えを利用するレコード会社の思惑が最悪の法改正へと走らせてしまった、と考えるのは自然でしょう。弥が上にも例の癒着問題を考えてしまうのですが。「ずぶずぶ」の、リスナー軽視の問題は糾弾しなければなりません。
輸入禁止期間算定の基準」に関しては、上記blogでの小倉弁護士の見解や、Fighting MAL Antenna「改正著作権法の運用に向けて」の見解があり、今後十分な議論を行わなければならない問題です。また勝手に文化庁日本レコード協会の「廃盤まで平均7年」との考えを調査もせず鵜呑みにして7年に決定、なんてことはあってはなりません。
スターデジオ裁判にて、新譜発売翌日からシングルは4日間、アルバムは10日間放送できない、逆に言えば4日(アルバムは10日)で「新譜」という概念が消えてしまうということを証明しているようなものですから、個人的には1ヶ月でも長いと思ってしまうのですが。