facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

"着メロ無許可配布"事件の経緯における4年の長さとは如何に

前回、"着メロ無許可配布"事件を取り上げた際、事件の経緯が記載されたHPをhimagine_no9さんが教えてくださいました。この場を借りて感謝申し上げます。

経緯に関してですが、JASRACがこの容疑者・事件を確認したのが2002年6月…つまり4年以上も前から事件の存在は分かっていたわけです。また容疑者の"HP閉鎖→再開"という行為の繰り返しにはこの容疑者の悪意が感じられると言ってもよいでしょう。そういう意味において、容疑者とJASRACのいたちごっこが行われていたわけです。早期摘発→告訴、事件として立件という流れをもって対処してもよかったのではないか、という疑問はぬぐえません。
このタイミングで告訴したことに、前回触れた"音楽違反"キャンペーンへの布石、事件を"素材として利用"したという思いを抱かずにはいられません。
この事件において、個人的には、JASRACが"告訴までの時間の長さ(調査能力への疑問)""キャンペーンを圧力・暴力的なことでしか訴求できない、啓蒙能力のなさ"を露呈した、そう言い切れます。

"音楽違反"の文字の哀しさ - 音楽不正アップロード防止キャンペーン

『当協会を含む関係7団体は、本日11月27日より「音楽の不正アップロード防止キャンペーン」を開始しました。』(以上引用) との文で始まるこのキャンペーンですが、下記の事件記事は、時期を考慮するとこのキャンペーンの布石だったことが明らかでしょう。そういう意味において、下記の記事における『不正の摘発は初めてではないか』(以上引用)というJASRAC側の発言は、酷い物言いですが"しらばっくれている"ことを如実に示しているといってよいでしょう。

キャンペーンの概要を抜粋させていただきます。

このキャンペーンは、社団法人私的録音補償金管理協会(sarah)の共通目的基金の助成を受け、音楽関係等7団体が、音楽創造のサイクルを破壊する音楽の不正コピー、不正アップロード防止を目的に実施するキャンペーンです。

sarahの必要性を説いているように思える文章です。
そして、個人的に最も強調したい箇所は下記にあります。

今年度は、「音楽違反」をキャッチコピーとして、約1カ月にわたる東京・名古屋・大阪3地区での交通広告(鉄道車内広告等)をはじめ、インターネット・モバイル上の特設サイト(http://www.ongakuihan.jp:インターネット・モバイル共通)で、音楽の不正アップロードの違法性とアップロードが厳しい処罰の対象となる犯罪行為であることを明確に訴えていきます。

先の抜粋箇所でも"破壊"という言葉が出てきましたが、ここでの"音楽違反"という言葉に、多大なる暴力性が見て取れるように思うのです。

私見を覚悟で書けば、筆者ははじめて読んだとき、この暴力的な言葉を、国の立場の人間が半ば当然のごとく使っていることに呆れ、同時に、著作権を"啓蒙"せず、当初から"破壊""違反"なる言葉でのみ著作権を刷り込ませていく行為に哀しみを覚えています。彼らから見れば、広く一般の人間は、著作権を"破壊""違反"するものという扱いなのでしょうか。
レコード会社がCCCDを登場させた際の"消費者は犯罪者"たる理論と同様の考えを、商売をする立場の者ではない、"国"が明確化させてしまったことに、(このブログでは中立性や客観的視点を意識して文章を記載していたのですが)怒りを覚えて仕方がありません。

"着メロ無許可配布"事件はJASRACの規制強化の動きの表れか

 日本音楽著作権協会JASRAC)の許可を受けずに、インターネットのサイトで携帯電話の着信メロディーを配布したとして、長崎県警生活環境課は27日、著作権法違反の疑いで長崎県佐世保市桑木場町の無職山下耕一容疑者(45)を逮捕、自宅を家宅捜索した。

 調べでは、山下容疑者は昨年10月から今年8月ごろまでの間、人気グループ「オレンジレンジ」の曲など5曲の着信メロディーのデータを作成し、自分のホームページから不特定多数の人が無料でダウンロードできる状態にした疑い。県警は数百のメロディーをダウンロードさせていたとみている。

 今月21日に同協会が告訴し、県警が捜査していた。同協会は「携帯の着信メロディーに関する不正の摘発は初めてではないか」としている

(記事より抜粋)
私は着メロを使用しないため、着メロユーザーに調査しないと違法着メロがこれまでに存在していたかはわかりかねます。しかし、仮にこれまでにも違法着メロがあったとして、果たしてJASRACがこれまで違法性の調査をしてなかったのか、着メロ人気が興隆してきた時代はともかく、人気に落ち着きが出た現在にあってなぜ"初の摘発"になったのかが疑問でなりません。
(事件が約10ヶ月間、数百のメロディのダウンロードとありますが、これを早期に発見できなかったのか、そうなればJASRACの調査能力にも疑問を抱いてしまいます)
ともすればこれが、逮捕という行為で広く一般に"著作権法を守る"ということを分からせる、その刷り込み行為ではないかとも勘繰ってしまいます。

著作権延長問題の様々な意見が拝見できる国民会議HP

著作権保護期間の延長問題を考える国民会議 - 参考記事著作権延長問題についての沢山の意見、様々な考えが拝見できます。当ブログでも指摘した読売新聞の記事等も余すことなく掲載していることに好感が持てます。賛成側一元論に近い当記事は、延長反対の立場からすればリンクする必要性はない(むしろリンクすることで反対する方の立場が弱まりかねない)と考えるのが通常ですが、賛成/反対の区別のないあらゆる意見を紹介することで、受け手は様々な意見を拝見することで自分の中での立場を確かめ、中立的且つ冷静な視点に立って物事を考えることが出来るのではないかと思うのです。
皮肉めいた表現にて申し訳ないのですが、延長賛成の一元論に終始する権利者側の方に足りなかった視点がこの"あらゆる意見の咀嚼""冷静な判断"ではないでしょうか。

尚、私事ですが、上記リンクに当ブログの記事もリンクさせていただいております。驚きと共に、当ブログが少しでも冷静な意見の構築に役立ててくださるのであればとてもうれしく思います。
この場を借りて、著作権保護期間の延長問題を考える国民会議の関係者の皆様に深く御礼申し上げます。

問題の根幹は"システムの見直し"にある、と考える

このブログを再開して以降、音楽問題にとどまらない問題を広く扱っていこうと思い、事件等を掲載しています。一見音楽問題と関係ないものも多いのですが、それらの問題には共通している部分があると考えているのです。それは、表題の通り、
(ここで取り上げる取り上げないに関わらず)多くの問題が、その問題の根幹にあるシステム自体に問題があり、それを治そうとしないことが結果として大変な事態を生み出してしまっている
ということです。高校単位未履修問題での熊本県の前例という教訓への未対処、奈良県談合問題での談合現場報道から"1ヶ月経過して、ようやく"逮捕及び関連公務員の病欠におけるその抜け穴制度の未補修、そして。

記事の内容はニュースを読んでいただきたいのですが、気になった箇所として以下を引用させていただきます。

毎日新聞の調べでは、大手信販5社のうち、ショッピングでリボ払いをする利用者に対し、支払総額や返済回数を明示しているのは1社しかない

(中略)

【ことば】リボルビング払い 利用限度額と毎月の返済額を決め、限度額内で自由に買い物ができる契約。月々の返済額が比較的低額なため利用しやすい半面、元本が減らず返済が長期化し、支払いが膨らむ。返済回数や総額を告げられないことも多く、残った債務額が分からないまま利用を繰り返し、返済額を膨らませるとの批判も強い消費者金融では、同様の借り入れが政府・与党の規制強化論議で問題視され対策が始まったが、クレジット業界の対応は遅れている。

問題視では甘すぎるのではないでしょうか。甘すぎるからこそ、政府が問題視しても"支払総額や返済回数を明示しているのは1社しかない"という未徹底のままでいるはずです。この問題に関しては、クレジット会社への徹底は当然のこと、問題を改善させることに、それが時間がかかる/利用者もしくはクレジット会社に不利になるかもしれない、等の不安を差し置いても早急にやるべきです。問題を先送りしているからこそ、同様の問題が起こるものと考えます。

上記記事における津田大介さんのコメントに同感しましたので、勝手ながら引用させていただきます。

「(JASRACに払う使用料ついては)金額の妥当性や音楽の自由を主張する人は多くいる。実際ライブハウスなどでの(生演奏の)徴収の仕方はあいまいで、またそうやって徴収せざるを得ない面があるのも確かだ。あいまいなシステムであいまいに分配しているというシステムに対する不満を持っている人が多いというのが問題だ。そのあいまいな部分を演奏者、権利者、消費者のあいだでもっと議論し、時代に合わせた制度にしていく必要性がある」


個人的な意見ですが、この問題においては、徴収システム等が消費者に対しあまりにも理解できない内容であることが最たる問題であり、同時に、いやそれ以上にその問題を(消費者側、ブログ等で指摘し続けても)全く考慮に入れないJASRAC等権利者の姿勢自体が最たる問題だと考えています。
仮にJASRACをはじめとする権利者側が、これまでの制度や著作権延長問題において顕著だった一方的な権利者優位の態度を改め、問題を見つめなおし柔軟に対応していくという方向に向かうならば、または政府がこの問題を早急に見直しせよと命じ、時代に合ったシステムに変更せよというならば、その際に消費者側がきちんと制度改正に参画できるならば、演奏者も権利者も消費者も、ほぼすべてが納得できるシステムに変更することを、誰もが熱意を持って取り組んでいくでしょう。
現在の制度・システムにおいては、(その問題のジャンルに関係なく)制度・システムの根幹が腐っているから腐った実ばかりが生り、現実において消費者や利用者が一方的な損をする構図になっているのです。

読売新聞社説に、"著作権延長問題への理解度"及び"報道の中立性"を疑う

ふっかつ!れしのお探しモノげっき『ああ、もう大新聞がこんなコト書いていいのかよぉ・・・っていう・・・』及びエンドユーザーの見た著作権『読売社説:著作権延長問題を全く理解できずにトンチンカンな高説をタれる大企業の痛い論理』経由。記事の内容は著作権延長問題における70年への延長賛成を打ち出していますが、エンドユーザーの見た著作権『読売社説:著作権延長問題を全く理解できずにトンチンカンな高説をタれる大企業の痛い論理』での的確な分析が顕著なように、問題の根本を果たして読売新聞社側が理解できてるのかが最大の問題ではないのでしょうか。
(この場合、記者の能力を疑うべきかもしれませんが、最終的にこの記事を掲載するにGOサインが出た以上、担当者を含む読売新聞の能力自体を問う必要があるといっていいでしょう)
エンドユーザーの見た著作権『読売社説:著作権延長問題を全く理解できずにトンチンカンな高説をタれる大企業の痛い論理』から以下、引用させていただきます。

この記事を準備している間に、こんなものまで読売サイトに掲載されていましてね、もう‥‥

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/dr/20061121md01.htm
著作権の保護期間 : 大手町博士のゼミナール」
(トレンド : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

 これ読んで、さらに頭痛が悪化しましたよ。

 一見、賛否両論で書いてあるかのようではあります。しかし、実は構成上 賛否の扱いに差をつけてあるんですよ。「延長すべきとの意見がでているのはなぜですか」の答えの部分には賛成派の意見しか載せていません。逆に「反対の声もあるようですが」の段になると、延長反対意見の後でそれを打ち消すように賛成意見(反対の反対)を掲載しています。これでは賛成意見が印象づきますね。嫌らしいレトリックを駆使しています。
 さらに悪質なのは、これらの段の間に『ローマの休日』の件を挿入して中立性を装っている点。明らかに読者を騙そうとしているということです。全体を通して読めば、延長に賛成する立場が刷り込まれるという仕組み。

 なお読売新聞は社説ではさも“金の問題ではない”的な建前で書かれていたのですが、同じネタを扱ってるこの記事は「マネー・経済」のページに掲載されています。
 ──語るに落ちるとはこのことですね。

個人的に強調した箇所において、この文章が、賛成側に有利なほうに"意図して"構成されたのではと疑ってよいでしょう。となると、記事は中立性を著しく欠いていることになります。
報道における中立性の有無、という大きな問題にもなるのでこれ以上は触れません。ただし、著作権延長問題が国民会議の登場により"賛成・反対双方の活発な議論の展開"がなされようとしている状況において、大きな力を持ち国民意識を大きく左右しかねない全国紙が、半ば賛成側の意見ばかりを考慮した中立性を欠く記事を掲載したというのは、報道のモラルにおいて、議論の状況に少なからず影響を与えかねない点においても、あってはいけないことだと言い切らせていただきます。

J-WAVE「TOMORROW」、Brandnew Jで11/23同時ストリーミング"実験"と、現段階のネットラジオの問題点

24時間無料音楽専門ストリーミング・インターネットラジオ放送「Brandnew J」では、2006年11月23日 (祝・勤労感謝の日)、J-WAVE 夜の人気ワイド番組「TOMORROW」(ナビゲーター:金剛地武志、毎週月-木曜 22:00-23:45 放送) をインターネットへ同時ストリーミングする実験を実施します。

今回の Brandnew J での放送は、ブロードバンド回線を利用しているすべての PC ユーザが視聴可能です。
(※通常の「Brandnew J」は、Windows XP以上のブラウザを搭載した PC ユーザーのみに対応しています。)

J-WAVEでは今回の実験を基に、技術的・制作的な諸問題を研究・解決の上、2007年から同番組の地上波・インターネットラジオにおいてレギュラーでの再放送実施についても検討していく予定です。
※今回の実験放送は、音楽著作権団体および音楽著作隣接権団体による楽曲集中管理規程(2006年10月8日施行)等に適応させた形でスタートします。

(J-WAVE TOPICSより引用)
"10月から同時ストリーミング開始"という噂を耳にしていたJ-WAVEの番組、「TOMORROW」が11/23に同時ストリーミングを開始します。
しかし、この件に関して、個人的に気になることがありますので下記に列記させていただきます。

①噂レベルではあったが10月から開始という話が遅れてしまったこと(今回は実験という名目となっています)
Brandnew Jでかかる楽曲には制約が見受けられること
③"音楽著作権団体および音楽著作隣接権団体による楽曲集中管理規程"というシステム

そもそも、J-WAVE TOPICSにおける『技術的・制作的な諸問題』についてですが、Brandnew Jを聴かれている方の意見をHP等で読むとおおむね好意的に受け入れられており(そもそもJ-WAVE当初のコンセプトであった"Less Talk More Music"をBrandnew Jが踏襲している、という評価が多い模様です)、現行のネットラジオでもかなりクオリティが高いことから、そこに制作的な諸問題を垣間見ることはあまりないように思うのです(一方で技術的には、Brandnew Jが現行においてWindows XPのみでしか聴くことが出来ないという部分があります)。ですから、現在高い満足度を満たしている(とみられる)Brandnew Jにおいて「TOMORROW」の同時再送信という行為をなぜ今まで遅らせていたのかは謎です。

そこで②ですが、現在のBrandnew Jにおいて、なぜか一部主要レコード会社系列の配信が見受けられないのです。では、以下に11/22のストリーミング楽曲を追ってみます。なお、当日10〜22時の再放送となる22時から翌朝10時分は割愛させていただきます。

  • 2006年11月22日のストリーミング楽曲(当日のストリーミング楽曲はコチラより拝見できます)

2006年11月22日のストリーミング楽曲

TIME 楽曲名 アーティスト名

21:50 Concerto No. 20 in D Minor for Pian... Rudolf Serkin
21:46 The Girl Is Mine MICHAEL JACKSON
21:38 More Than Words Extreme
21:35 Como Ayer (Album Version) GIPSY KINGS
21:27 Lose Yourself Eminem
21:24 Tom's Diner DNA,Suzanne Vega
21:18 NEW YORK STATE OF MIND BILLY JOEL
21:12 眠りの森 FEAT.ハナレグミ 冨田ラボ
21:05 That Warm Feeling Count Basie & His Orchestra
21:00 Hay Burner Count Basie & His Orchestra
20:57 Fun Time Count Basie & His Orchestra
20:54 Magic Flea Count Basie & His Orchestra
20:50 Basie - Straight Ahead Count Basie & His Orchestra
20:43 So Many Stars Sergio Mendes & Brasil '66
20:35 Sweet Sticky Thing Ohio Players
20:30 Dilemma Nelly
20:26 Everyday Buddy Holly
20:23 If I Didn't Care Connie Francis
20:20 London Bridge Fergie
20:17 Wind It Up Gwen Stefani
20:06 I hear the music in my soul 信近 エリ
19:55 aya Su-Paka-Pooh
19:48 If I Ever Lose My Faith In You Sting
19:43 Hey Nineteen Steely Dan
19:37 Through The Fire GTS feat. Melodie Sexton
19:33 I Don't Feel Like Dancin' Scissor Sisters
19:26 Flawed Delta Goodrem
19:21 Kiss Crystal Kay
19:14 You Are A Miracle ”ナイ... 東京スカパラダイスオーケストラ
19:10 GIRLS JUST WANT TO HAVE FUN CYNDI LAUPER
19:00 Nothing's Gonna Change 電気グルーヴ
18:54 I'm Not In Love 10cc
18:50 Drunk On Love Basia
18:43 SPINNING WHEEL ブラッド・スウェット & ティアーズ
18:38 Do I Do Stevie Wonder
18:34 Where Is The Love? Black Eyed Peas
18:31 Whenever, Wherever SHAKIRA
18:23 Don't Look Back In Anger OASIS
18:19 Video Killed The Radio Star (Album ... BEN FOLDS FIVE
18:15 CLOSE TO YOU CHIE
18:11 Agua de Beber MEJA
18:05 Beautiful Day U2
18:00 6 P.M. CLEMENTINE
17:55 Atomsphere Entry Jabberloop
17:51 Alamode Art Blakey & The Jazz Messengers
17:47 Brown Sugar The Rolling Stones
17:40 Sustained Affection Immigrant's Bossa Band
17:33 Givin' You All My Lovin' Blackstreet
17:29 Anything JoJo
17:24 When Your Heart Stops Beating +44
17:20 働く男 Puffy
17:16 Pac's Life Remix Tupac Shakur
17:12 Outside George Michael
17:08 Fleeting Inspiration JAFROSAX
17:02 Get On Your Feet (Album Version) GLORIA ESTEFAN
16:57 愛の言葉(readymade 524 mix) beret
16:53 Wind It Up Gwen Stefani
16:47 Show Me What You Got Jay-Z
16:44 Get Right (Album Version) JENNIFER LOPEZ
16:40 Any Way You Want It (Album Version) JOURNEY
16:37 All About You Paul Stanley
16:32 Keep The Faith Bon Jovi
16:25 Union Black Eyed Peas
16:20 Mellow My Man The Roots
16:16 Hole In My Pocket Sheryl Crow
16:12 Everyday America Sugarland
16:07 のうぜんかつら 安藤裕子
15:59 Do You Know The Way To San Jose Dionne Warwick, Celia Cruz
15:54 光の中へ JUJU
15:52 Dancing Shoes Rhythms Del Mundo
15:43 Weather AMEL LARRIEUX
15:39 Back In The Day Kelly Price
15:35 Wouldn't Get Far The Game
15:28 Paradise Fergie
15:24 神様も知らない午後 山崎まさよし
15:19 Promises India.Arie
15:15 Save Room (Album Version) John Legend
15:08 NO.1 スネオヘアー
15:05 CRAZY FOR THIS GIRL-radio edit- EVAN & JARON
15:01 But Not For Me Gladys Knight
14:57 EVERY LITTLE THING SHE (HE) DOES IS... KEVYN LETTAU
14:53 Flawed Delta Goodrem
14:46 Mood 4 Luv(MASTERS OF... Skoop
14:42 Sun Goddess 2000 Ramsey Lewis
14:38 HANG ON TO YOUR LOVE SADE
14:31 Waitin' On A Sunny Day (Album Version) BRUCE SPRINGSTEEN
14:27 Thankful Jonny Lang
14:23 You Got Me CHEMISTRY
14:19 Touch (Album Version) Omarion
14:15 My Prerogative Bobby Brown
14:08 GONNA BE ALRIGHT 奥山みなこ
14:04 Move By Yourself Donavon Frankenreiter
14:00 YOU'RE ONLY LONELY J.D.SOUTHER
13:56 Ray Charles' Place Duke Ellington, Coleman Hawkins
13:50 LET IT BE BEATLE JAZZ: ANOTHER BITE OF THE ...
13:47 Vertigo U2
13:36 Sustained Affection Immigrant's Bossa Band
13:33 Sitting, Waiting, Wishing Jack Johnson
13:28 Soak Up The Sun Sheryl Crow
13:19 Sewn The Feeling
13:15 SO FAR AWAY CAROLE KING
13:12 You Give Me Something James Morrison
13:07 Tiny Tiny Melody Rie fu
12:59 In These Arms Bon Jovi
12:55 Everyday America Sugarland
12:51 ハイウェイ くるり
12:48 Flowers In The Window TRAVIS
12:42 Crush MANDY MOORE
12:38 It Takes Two CHEMISTRY
12:34 Leave (Get Out) JoJo
12:30 Save Room (Album Version) John Legend
12:23 There's Got To Be A Way (Album Vers... MARIAH CAREY
12:19 More Than Words (English) Frankie J
12:14 TAKE A BOW SONIA
12:11 Photograph Jamie Cullum
12:03 太陽手に月は心の両手に UA
12:00 Runaway (Remastered for 2006) Jamiroquai
11:56 Just A Girl No Doubt
11:53 サウンド・オブ・ミュージック 奥田民生
11:50 ROCK THE CASBAH THE CLASH
11:44 Whenever, Wherever SHAKIRA
11:40 The Way It Is Donavon Frankenreiter
11:36 LOVELY DAY BILL WITHERS
11:31 SPARKLES bird
11:23 Do You Know The Way To San Jose Dionne Warwick, Celia Cruz
11:20 Sweet Senorita Bent Fabric
11:16 BIG NOISE(FROM WINNETKA) KYLE EASTWOOD
11:13 SING A SONG アース・ウインド & ファイアー
11:09 Breakout Swing Out Sister
11:03 Life Is A Rollercoaster Ronan Keating
10:59 Time DES'REE
10:53 ONE DAY m-flo loves 加藤ミリヤ
10:50 Patience Take That
10:43 CAN'T GET IT OUT OF MY HEAD Electric Light Orchestra
10:39 ETERNAL FLAME BANGLES
10:35 遠くはなれても HANABOY
10:30 Landed (New Version) BEN FOLDS
10:23 光の川 スガ シカオ
10:19 THAT'S WHAT I THINK CYNDI LAUPER
10:14 The Animal Song (Album Version) SAVAGE GARDEN
10:08 EVERY Mai Hoshimura
10:03 My Love Remains Jonny Lang
10:00 Top Of The World The Carpenters

ストリーミング楽曲のアーティストのすべてに精通しているわけではないので完全な確証はもてませんが、ソニー、BMG、ユニヴァーサル、avex各レコード会社の作品は見受けられても、東芝及びワーナーの作品を見ることはほとんどありません。となると、現段階でネットラジオにおいて一部楽曲が"レコード会社の意向により使用できないのでは"という疑念を抱いてしまいます。一方ではJ-WAVE自体がモバイル放送等でのデジタルでの同時再送信を行っており、そこでは全レコード会社の作品が放送されていますので、レコード会社の足並みが何かしらの理由で"ネットラジオにおいて"そろっていない、と言ってもよいでしょう。

そして③"音楽著作権団体および音楽著作隣接権団体による楽曲集中管理規程"というシステムについてです。同規程が『2006年10月8日施行』となっているのですが、施行に関しての案内や、そもそもの管理規程の文章が見当たりません。単に自分の見落としによる可能性が高いとは思うのですが、関連機関(と思われるところ)のHPを拝見しても、施行日前後での管理規程の施行に関するニュースもないのです。

前述の通り、私の調査能力が欠如しているだけで、実際はどこかに管理規程の細かな条項が記載されているのではと思いますが、『膨大な数の管理楽曲をデータベース化し、演奏、放送、録音、ネット配信などさまざまな形で利用される音楽について、利用者の方が簡単な手続きと適正な料金で著作権の権利処理ができる窓口』(JASRAC『JASRACの紹介』より抜粋)と、音楽における窓口たるJASRACにて、施行されたばかりの管理規程の記載が見当たらないのはどういうことでしょうか。J-WAVEのみならず法人/個人を問わずネットラジオ(ポッドキャストでの配信、ネットストリーミング等種類は問わず)を行い、そこで音楽を流したいという考えを持つ者は多いはずですが、規程が見当たらない以上、その考えの可否を問うことさえもできないのです。明確な規程があるならば、それを見せてほしいと思います。うがった見方ですが、それが曖昧なままだからこそ、ネットラジオでの今回の実験でさえ遅れたのではないかと思うのです。

一方ではデジタルラジオの問題もあり、デジタル化/ネットにおける整備の遅れが日本では顕著になっていると言っていいでしょう。その際に、日本の音楽を担うはずの権利者団体やレコード会社が、日本の音楽の足かせになっているというのは明らかな矛盾です。

個人的には、この"実験"での成果やそれに至るまでの工程、今後の対応等の細かな部分に関して、J-WAVEに詳細な報告を求めます。その過程において、ネットラジオにとってのネックが見えてくるはずです。