"着メロ無許可配布"事件はJASRACの規制強化の動きの表れか
日本音楽著作権協会(JASRAC)の許可を受けずに、インターネットのサイトで携帯電話の着信メロディーを配布したとして、長崎県警生活環境課は27日、著作権法違反の疑いで長崎県佐世保市桑木場町の無職山下耕一容疑者(45)を逮捕、自宅を家宅捜索した。
調べでは、山下容疑者は昨年10月から今年8月ごろまでの間、人気グループ「オレンジレンジ」の曲など5曲の着信メロディーのデータを作成し、自分のホームページから不特定多数の人が無料でダウンロードできる状態にした疑い。県警は数百のメロディーをダウンロードさせていたとみている。
今月21日に同協会が告訴し、県警が捜査していた。同協会は「携帯の着信メロディーに関する不正の摘発は初めてではないか」としている。
(記事より抜粋)
私は着メロを使用しないため、着メロユーザーに調査しないと違法着メロがこれまでに存在していたかはわかりかねます。しかし、仮にこれまでにも違法着メロがあったとして、果たしてJASRACがこれまで違法性の調査をしてなかったのか、着メロ人気が興隆してきた時代はともかく、人気に落ち着きが出た現在にあってなぜ"初の摘発"になったのかが疑問でなりません。
(事件が約10ヶ月間、数百のメロディのダウンロードとありますが、これを早期に発見できなかったのか、そうなればJASRACの調査能力にも疑問を抱いてしまいます)
ともすればこれが、逮捕という行為で広く一般に"著作権法を守る"ということを分からせる、その刷り込み行為ではないかとも勘繰ってしまいます。