facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

追記


れしさんのブログから、「素直に嬉しい。」の中で今回の放送の情報に触れています。
実は、以前からここで取り上げている、テレビ見ようよ!(仮) しゃべれ場で話し合い、れしさんと報道関係のリンクを互いに補完しあいながら作成(というよりれしさんがほとんどを書いてくれています)し、完成後各社・各番組に今回の件の取り上げをお願いしていました。熱心に活動されているれしさんの、その地道な成果がこの番組の取り上げの成果になったのだと思います。これは自分にとっても本当に嬉しく思います。
これで、今までこの問題を知らなかった人への知るきっかけになっていただければ嬉しいです。

J-WAVE JAM THE WORLD 来週5/20は特集です。


昨日のJ-WAVE JAM THE WORLDのコーナー"15minutes"にて、テーマ「日本の農作物海賊版の逆輸入問題」が取り上げられましたが、コーナーの終了直後、以下のやり取りがありましたので、紹介します。


(以下は書き起こし)



DATE:2004/05/13(木)
NAVIGATOR:高瀬毅
REPORTER:内田佐知子
(以上敬称略)


<内田>
さて、先週のこのコーナーで「著作権法一部改正法案の審議」について取り上げたところ、本当に多くの反響を戴きました。
<高瀬>
はい。
<内田>
先日参議院を通過した、「商業用レコードの還流防止措置を導入する著作権法の改正法案」。これが還流盤のみならず、外国盤の輸入レコードにも規制がかかることにつながる、ということで、現在音楽ファンの間で大きな話題となっているんです。
<高瀬>
はい。
<内田>
そして、今月4日に、ピーター・バラカンさんや音楽評論家の高橋健太郎さんが発起人となって、この法案に関するシンポジウムが開かれたことを受けて、先週の"15minutes"のコーナーで、その高橋健太郎さんにお話を伺ったんですよね。
<高瀬>
そうですね。はい、お伝えしましたね。きちんとやっぱりそこを話ましたけどね。
<内田>
はい。実は先週のオンエアの翌日、日本レコード協会から、大手レコード会社などから、「日本の洋楽ファンの皆様へ」というコメントが発表されたんです*1。ここでご紹介したいと思います。


日本の洋楽ファンの皆様へ


現在、国会で「商業用レコードの還流防止措置」を導入する著作権法一部改正法案が審議されており、この法案に対し、一部の方々から「欧米諸国からの洋楽直輸入レコードが買えなくなるのではないか」との不安の声が寄せられております。しかし、私たちは、欧米諸国で製作され、日本に輸入された音楽レコードを楽しんでいただいている日本の音楽愛好家の方達に何ら不利益、不自由を与えることなく、今後ともこのような状況を維持し、さらに多くの洋楽レコードを提供してまいりますので、ご安心いただきますようお願い申し上げます。

社団法人日本レコード協会
ユニバーサル ミュージック株式会社
東芝EMI株式会社
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
株式会社ワーナーミュージック・ジャパン
株式会社BMGファンハウス
日本レコード商業組合


<内田>
という形で、えー、ね、コメントを発表されたわけですよね。
<高瀬>
なるほどね。ということは先週、その、音楽評論家の高橋さんがおっしゃっていたようなですね、いずれその輸入盤がね、入ってこなくなるのではないかという、そういう恐れはないと、いうようなことでことですよね。
<内田>
そうですね。
<高瀬>
まああの、こう、それぞれの立場によってですね、見方捉え方ってのが違ってくるでしょうからね。これは、あの、一方的な意見じゃなくて、是非ですね、この法案を推進している側のね、人達の意見も聞いてみたいと思いますね。
<内田>
そうですね。来週の"15minutes"のコーナーでは、今度は推進派の方をゲストにお迎えして、お話をお伺いすべく準備しています。
<高瀬>
はい。
<内田>
どうぞ、お楽しみに。

*1:コメントはコチラ

コントロールの強化は本当に文化に寄与するのか?


仲俣暁生氏のコラムです(情報提供:音楽配信メモ)。現在「本とコンピュータ・ウェブサイト」の編集長を務めていらっしゃいます。今回の輸入盤CD規制の問題を踏まえ、出版界の意識の低さにも言及しています。
そこで中俣氏は「法律改正を後押ししているのが「IT立国」だとか「知的財産立国」という国策だというのであれば、もう少し分りやすい説明責任が、推進する側からなされるべきだろう。」と書かれています。

その「説明責任」が、推進派から何一つ発信されていないことが問題なんです。分かり易く実際の現実的な数値を用いて説明してほしいですね。これだけ数値的な矛盾点や、RIAAからの文書の存在が参院通過時まで隠されていたことが明らかになりながら、シンポジウムに誰一人として推進派の方が現れていない上、今までも推進派の意見が出てきていないことに不信感が強まるばかりで、それこそ、還流盤防止は建前で本音は輸入盤CDの規制・禁止、という最悪の状態になりそうで怖いのです。しかも、それが知らないうちに参議院を通過している現実。いろんな意味で不透明ですね。
そこで、昨日のJ-WAVE JAM THE WORLDで紹介していたことですが、来週、改正案の推進派が登場する、ということ。非常に興味深いfですね。推進派の登場って初めてではないでしょうか。法改正が成立、施行されたときの具体的な(ありえない数ではなく)数値での報告や、何より日本の音楽文化へのメリットは何なのか、が推進派の意見として話されるわけですから。そこに何かしらの矛盾点が出てきたら、反対運動を盛り上げて廃案の方向へ持っていく、ある意味チャンスかもしれません。
注意深く聴きたいと思います。

輸入盤禁止措置に反対する記者会見、行ってきました


岩崎真美子氏が昨日の会見にいらしてた、とのことで、その内容が書かれています(情報提供:音楽配信メモ)。

(以下、一部抜粋)


●この法律が施行されることによって、日本の音楽産業や、個々アーティストにそれが利益をもたらすのか、不利益をもたらすのか、それは施行されてみなければわからない。だが彼らをはじめ音楽ファンがもっともこだわっているのは、利益不利益ではなく、音楽と音楽を楽しむ権利が何者かによって「コントロール」されていくことに対しての違和感、不安、危惧なのだということ。その明確なメッセージが、大変強く感じられた会見だった。

萌えクリ プレビュー 特別編〜レコード輸入権ってなに?〜


"無根拠異文化メガミックスを、わかりやすく。"がサブタイトルのFlowerLoungeが、美少女のアニメキャラクターを使って、今回の輸入盤CD規制問題を分かり易く解説しています。「音楽ファンを犯罪者扱いしている」「レコード会社の金儲けのため。純粋に文化保護を思うのであれば、こんなふうに法律を変えようとはしない」(ちょっと端折っています。ごめんなさい)…的確にこの法案改正の意味を言い得ているように思います。
(情報提供:OTO-NETA音楽配信メモ)

BLACKMUSICFAN.NET TEDDYBEAR氏が法案改正に反対の意見(TEDDYBEAR'S TALK)

先日、ここで、音楽誌bmr6月号の荘治虫氏のコラムを取り上げたのですが、そのbmr誌にて"MONTHLY R&B SINGLES REVIEW"を連載し、連載陣多数が参加するBLACKMUSICFAN.NETを主催されているTEDDYBEAR氏が、今回の改正法案に反対の姿勢を示しています。内容はコチラ



(以下、一部抜粋)


今から20年位前に風営法が施行されて、それまで朝までやっていたディスコが深夜0時で閉まるということになったんですが最初はディスコも警察の目をかいくぐって朝までの営業をやってましたが当局との戦いの末にどんどん潰れていき、数年でディスコ文化がなくなってしまいました。その後、今では死語となったカフェ・バーという法律の隙間をつく営業形態ですこしずつ復興し、いまでいうクラブへと進化して現在に至っているのですが、やはり大バコは法律的には大手を振って経営しにくいということで小箱ばかりが増えて、いいサウンドシステムがあるハコはあまりなく、大バコでしか生み出し得ない本当のダンスカルチャーが日本ではなかなか育たないという状況は今も変わりないのです。その原因は20年経った現在も風営法が厳然として生きているからに他なりません。

そういう事実を実体験として知っている者としては今回の著作権法の改正は、一度可決されたらそう易々とは元に戻らないと感じています。おそらく自分が音楽ファンとして現役でいる間には元に戻らないし、改善されないでしょう。

ギタリストのためのレコーディングマガジン SOUND DESIGNER 5/12発売の30号で輸入盤問題掲載


LENNY KRAVITZが表紙の雑誌、SOUND DESIGNER、P91の丸々1ページを使って輸入権問題をとりあげているそうです。 まとめサイトの紹介もあります。
(情報提供:藤桜さん@テレビ見ようよ!(仮) しゃべれ場)

レコード・コレクターズ6月号に、藤川毅氏の記事が掲載


今月発売のレコード・コレクターズのP144〜145で、今回の音楽関係者による反対声明の代表者の一人でいらっしゃる、藤川毅氏による記事「輸入CDが危ない!/現在、国会で審議が進められている著作権法改正案の問題点」が載っています。
(情報提供:Rubenさん@テレビ見ようよ!(仮) しゃべれ場)

TBSラジオ 森本毅郎・スタンバイ!(月-金 6:30〜8:30)内、「現場にアタック」のコーナーにて輸入盤CD規制の法案改正が取り上げられます


来週5/17(月)の同コーナー(約10分程度)に、音楽評論家の高橋健太郎氏が出演します。
(情報提供:れしさん@テレビ見ようよ!(仮) しゃべれ場)