facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

文化庁やJASRACの方々はオオナタを振るえ - "自分の天下り先にオオナタを振るうことが出来る人などいない"記事

人間とはそもそも誰もがとても弱く、99.9%の人は、「自分が天下りすることが出来るかも知れない団体」「自分が世話になった先輩のいる団体」にオオナタを振るうことなどできない。そんな状況に文化庁の役人を置いたまま、「ネット時代にふさわしい著作権管理の手法を考えろ」「JASRACを改革しろ」と命じたところで絶対に無理である。

(CNET Japan Blogより一部抜粋)
ブログ等にて著作権JASRAC問題等を追い続けている方が沢山いらっしゃるにも関わらず、改善が見られないのは、その根本に問題があるということ。
(自分も最近、音楽に関わらず報道を追いかけていく中で、その"根本の問題"を痛感しています)
その中でJASRACにおいての"根本の問題"を的確に示した記事、といえます。


JASRACと"天下り"の関連記事はコチラより


JASRAC側からの意見を是非伺いたいところですが、これまでの問題に関してはほぼ一切口を閉ざしていたわけで、自発的に伺うことは難しいでしょう。
しかし、記事の抜粋内容に関していえば、
"天下りした方で、自分が著作権JASRACを改善する"という気概があるのであれば、JASRAC文化庁を恐れずに自発的に、自らの所信を表明できる"
はずではないでしょうか。それが改善の第一歩だと考えますし、信じています。


その表明がない場合は、報道やブログ等で追及し、外部から現状の打破に挑むしかないのではないでしょうか。

iPodに忍び寄る"Zune税" - 米ユニヴァーサルが推進

浪花娘。に恋しちゃった (・∀・)『UMG、Zune税をiPodにも課金して二重取り』経由。

記事での『テクノロジーへの対応策として、Zune(の提携)は驚くほど興味深いものになった』(ITmediaより一部抜粋)という、Universal Music Group(UMG)のダグ・モリスCEOの発言は、Zuneとの提携によりいわゆる"Zune税"がiPodをはじめとする他の携帯デジタルプレイヤーにも課しやすくなったということを意味するのでは、と考えます。
しかし、この"Zune税というものは、

Zune税」はユーザーが既に支払った著作権料に上乗せして、プレーヤー1台ごとにまた課金するという二重取り

であり、それによりユーザーに対し

まともに楽曲を買うのがバカバカしい、っていう考え方を広めるだけ

(いずれも浪花娘。に恋しちゃった (・∀・)『UMG、Zune税をiPodにも課金して二重取り』より一部抜粋)
だと思うのですが、そのユーザーの思いを、ユニヴァーサルが全くもって考慮に入れていないことが分かります。
MicrosoftZune導入において、後発の不利を音楽業界内で(レコード会社相手に対して)有利にすべく"Zune税"を導入しようとしましたが、"Zune税"は音楽業界の今後の癌として、悪性度合が進行しかねないのでは、という危惧感を抱いています。


●追記
米では感謝祭シーズンにiPod系の売上が上昇し、Zuneを大きく引き離したそうです。

Amazonの販売ランキングでは、感謝祭の週末にAmazon.comが販売した家庭用電子機器で、iPodは上位10品目中5品目、上位25品目中10品目を占めたとの事。27日のトップがiPod nano 2GBシルバー、2位はiPod 30GB黒、3位はshuffle 1GBだそうです。
MicrosoftZuneは販売ランキングの上位100品目中75位で、64位のiPod用純正USBアダプターに負けたんだって。

(浪花娘。に恋しちゃった (・∀・)『感謝祭ギフトでiPodが独走、Appleの株価も上昇』より一部抜粋。元記事リンクもあります)
レコード会社がZuneを見放す、しかし"Zune税"だけはちゃっかり使用…という図式が出来上がるのではないかと思うと、今後安心して音楽生活を満喫できない?という意識さえ芽生えます。

Winny被害調査の"調査そのもの"に疑問を感じる

社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会ACCS)、社団法人日本音楽著作権協会JASRAC)はこのほど、ファイル交換ソフトWinny」ネットワーク上で権利者に無許諾で送信可能な状態に置かれ、流通している音楽ファイル、コンピュータソフトウェア等についての実態調査を実施し、その金額を試算した場合、音楽ファイル4.4億円、コンピュータソフトウェア等95億円、合計で約100億円相当に達するという結果を得ました。
 実態調査は、2006年10月10日の18時から24時までの6時間について実施し、その結果、少なくとも21万ユーザーのコンピュータなどでファイル交換ソフトWinny」が利用されていること、また音楽では61万ファイル(1ファイル当たりのJASRAC管理楽曲を7曲とすれば、月額使用料換算で約4.4億円相当)、ビジネスソフトウェア約61万タイトル(平均価格換算で約19.5億円相当)、ゲームソフトウェア約117万タイトル(同約51.3億円相当)、アニメーション約18万タイトル(同約17.2億円相当)、コミック約159万タイトル(同約7.0億円相当)が流通していることを、それぞれ確認しました。
 今回の調査結果をもとにACCSおよびJASRACは、財団法人日本データ通信協会Telecom-ISAC Japanの協力を得て、Winnyユーザーが加入しているプロバイダを通じ、電子メールやホームページなどを利用してWinnyユーザーに対する注意喚起活動を行うことを決めています。
 ファイル交換ソフトを利用して、権利者に無許諾で他人に対して著作物を送信したり、送信できるようにすることは、著作権法に定められた複製権および公衆送信権送信可能化権を含む)を侵害する行為です。ACCSおよびJASRACでは、今後もファイル交換ソフトにおける著作権侵害についての監視を継続して実施していくとともに、プロバイダ等との協力態勢のもと、削除要請を検討するなど、実効性のある著作権侵害対策活動を行ってまいります。

(以上、抜粋)
調査方法等、技術的な面に関しては分かりかねるため言及は避けます(Winnyについての是非も言及を避けさせていただきます)が、著作権を声高に訴えるJASRAC等が『実態調査は、2006年10月10日の18時から24時までの6時間』という微々たる時間のみで今回の調査報告に至る、その行為に疑問を抱きます。ネット時代とJASRACの意識にあまりに大きな認識の差があるように思えてなりません。

実感の薄い"海賊盤撲滅"キャンペーン - "ニセモノ"は何を意味する?

下の記事同様ミュージックマシーン経由。

式典後のステージでは税関長らしく海賊版・還流レコードの撲滅をファンに呼びかけた。「チューインガム」など3曲を歌ったリーダーの浦田直也(24)は「ニセモノや海賊版がなくなるように力になれたら。ファンに知ってもらいたい」。

(以上一部抜粋)
このニュースの取り上げ自体が低いように思うのですが、気のせいでしょうか。
気になるのは、海賊盤と共に指摘されている"ニセモノ"という発言。私的範囲内でコピーしたものも含まれるのでしょうか。とすれば、その発言自体が越権行為のような気がします。

地デジ全国制覇を謳う以前の問題 - 県内全域をカバーするFM局がない?

ミュージックマシーン経由。

問題は以下の部分。

現在行っている全国ツアー(39か所46公演)を「まだ行ったことのない土地でライブをする」というテーマで展開中。今回のキャンペーンも、このツアーと連動し「キャンペーンでまだ行ったことのない土地に行く」というコンセプトで「FMラジオ局がある都道府県の全国制覇」を掲げた。

 県内全域をカバーするFM局のない茨城、奈良、和歌山、鳥取を除く43都道府県50局のFM局をメンバーが…(以下省略)

(以上一部抜粋)
地デジ全国制覇を大々的に謳う以前の問題ではないでしょうか。
テレビとラジオの差・違いはあれど、全国で放送環境が整っていないというのは、文化を分け隔てなく共有できないということに(大げさな物言いですが)等しいわけです。
個人的には地デジにより、民放全局の全国各地での放送を希望しています。地方局の問題はあれど、技術的には可能なように思えるのですが。

NHK督促問題 - NHKは完全に自浄できたとはいえない

 NHKは28日、東京都内の受信料不払い者33件(世帯)に対して、29日に東京簡易裁判所に支払い督促の申し立てを行うと発表した。

 民事手続きによる受信料の支払い督促に踏み切るのは初めて。簡裁から督促状を受けた対象者が異議を申し立てなければ、強制執行も可能になる。

(以上、一部抜粋)
つい最近、受信料問題が発生しており、未だ受信料システムが不完全である以上、自身を見直していないNHKがこのような行為に走るのは、反省のなさを如実に示していると考えます。
しかも、督促の可能性が報道された後、不払いが減ったという報道もあり、相手に責任を押し付ける、圧力を感じずにいられません。
ここ数回の掲載で言葉の暴力性を取り上げていますが、ここではNHKそのものの暴力性を感じています。

読む相手が"不快になる"ことが分からないのか - 近大HP文章削除事件

 近畿大学(本部・大阪府東大阪市)の理工学部が運営するホームページに「新卒で就職出来ていない人は欠陥品」「30歳後半のフリーターは惨め」といったフリーターを侮辱したともとれる文章が掲載され、外部からの指摘を受けて削除していたことが29日、分かった。
(中略)
 この中に「新卒で就職出来ていない人は落ちこぼれであり欠陥品。君がどのように言い訳をしようと、社会は欠陥品と見ます」「30歳後半になったフリーターは悲しく惨め」という文言があったほか「既卒者は肉体労働に近い、人が敬遠するような職を探すことになります」という表現もあった。

(以上一部抜粋)
数年も前からこの文章が掲載され、他者に指摘されるまで分からないというのは、執筆者のみならず、掲載(の許可を最終的に許)した大学側の能力の欠如に他なりません。
自分が言われる立場になって考えるということが出来ないのでしょうか。
(個人的にはイジメ(苛め・虐め、と漢字にするとその言葉の汚さがより分かるはずです)も"相手の立場を考えない・思いやらないことから来るのではと思っています。ただし、イジメ問題は個人的な考えの差もあるため、これ以上の言及は控えさせていただきます)
以前、JASRAC等の"音楽破壊"キャンペーンにおける暴力性を取り上げましたが、キャンペーンと同様の思いを、このニュースから抱いた次第です。