facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

文化庁は"パクリは無かったことに"とでもいうのか − 著作権契約書作成支援システム再開

Where is a limit?『文化庁、やはり謝罪無しの著作権契約書作成支援システム再開』経由。『Mac OS Xのアイコンを無断使用していたとして、公開を停止していた文化庁著作権関連サイト』(ITmediaの記事より抜粋)が公開されています。ちなみに記事の下部にはこれまでの報道が掲載され、今回の"パクリ"問題についての経緯を辿る事が可能です。

記事では『当初は6月中の再開を予定していたが、「システムやコンテンツすべてを入念にチェックし直したため」(文化庁長官官房著作権課)再開が遅れた』(一部抜粋。括弧内の課名を変更)と掲載されていますが、

機能や、開発を担当した外部委託先などは変わっていない。
アイコン無断使用について、サイト上にコメントなどは掲載されていない。

(以上、一部抜粋) とあるのを見ると、2ヶ月の期間はまるで"今回の騒動を風化させるに十分な期間"として文化庁が用意した、と思えてなりません。
確かに謝罪を済ませてはいます。が、本来著作権に深く関わるものが著作権に違反しているわけで、社会的責任は極めて重いのではないでしょうか。にも関わらず外部委託先の変更が無いのは、(委託先の担当者レベルで変更があったかは分かりませんが)社会的責任の重さを全くといっていいほど考えていない、ということでしょう。謝罪コメントの不掲載についても同様です。
外部を取り締まる際は厳しく、内部には甘いという体質を見るにつけ、文化庁のモラルの無さと、それ以上に現状の著作権関連の各種問題がきちんと解決されることはありえないのではないか、という危惧感を抱いてしまいます。