7/29『かめpresents「赤い風船」』＠西荻窪w．jaz
祝！和田周太君誕生日!!
渾身のステージを披露してくれました。
会場は色とりどりの風船で満たされ、勿忘草(Forget-me-not)の種がそれぞれの紐についていました。ライヴ終了後に空に放そう、という粋な計らいが施されてました。このアイデアは主催者のかめこと神山君のもの。風船以外にも司会にケーキの準備に勤しむ神山君の姿に、友達への最大限の愛情を感じずにはいられません。
そして周太君へのサプライズ…
会場の転換時、突如スクリーンに映し出されたのは、周太君が敬愛する後藤冬樹さん。神山君が用意したのはビデオレターだったのです。この日の為に夜中だろうが昼間だろうが寝る間を惜しまず、車を借りてと東奔西走して撮影する神山君の姿に、真の友情を感じました。暖かいです。冬樹さん(途中神山君やART君[レコーディング関連で冬樹さん家におじゃましてた模様]も出演)、いぶきの大樹君(登場の仕方が個人的にツボでした)、一時期周太君のサポートも務めた服部準之助さん(気に入っているという周太君の「Little Orion」を弾き語りでカヴァー(！))、最後はいぶきのやす君…それぞれに、時に不器用ながらも周太君への思いを語るのが実に暖かく、こちらまで嬉しくなってきます。最初は画面にツッコミ入れてた(照れ隠しなのでは？)周太君も、時間が経つにつれ画面を見入るようになり、まるで一言一言を心に刻み付けているように感じました。
さて、ライヴもすごい熱いラインアップでしたよ。
①神山貴満
緊張感と、それ以上に和田周太君の誕生日を祝おう！という高揚感が冷静さを上回ったからか、若干本調子でなかったのは否めず。が、曲に感情をつけるということができてくると、より表現の幅が広がるように思います。「貴方色」の最後が急に語り口調みたいになってしまったって話してたけど、むしろその方がよりインパクトあってダイレクトに伝わってくるんじゃないかな、と。不器用でもまっすぐに心が込められてる感じがして好印象でした。
②さとうもとき
ともかく熱い！ 男の格好いい生き様をまざまざと見せ付けてくれました。飲み屋で何度か周太君と出くわしながらもこれまで対バンすることがなかったという奇妙な縁の二人(引き合わせてくれた神山君に感謝！)、初対バンにもかかわらずまるで昔から友達じゃないっすか、みたいな気さくさに溢れてたのがすごい。
最初の2曲をゆったりめの曲で進行しながら、一転した「変わる男」(赤坂MOVEのオムニバスCDに収録)でファンカー炸裂！圧倒されました。キド兄弟と同名異曲の「同窓会」は初めて聴いたのですが心にすうっと響く曲。小田和正「言葉にできない」のカヴァーは実にもときさんらしい解釈で、淡々とした中に熱を込める小田さんのテイクとは異なり、放熱が凄まじく火傷しそうな位にダイレクト、詞の意味を伝えてくれます。そして「欲望・生活・毎日のがまん」での大盛り上がり大会！ ちょっと際どい歌詞ももときさんらしい感じがします。周太君の誕生日を、自らのステージを最大限に発揮することで祝わんとするもときさんの姿勢、人間性に強く惹かれました。
③和田周太 w/ 城戸崇光(キド兄弟)
当日リハ無しだったのが嘘だというくらいの息のあったヴォーカル＆ギター。そして何より、今回は周太君のヴォーカルにいつもより遥かに大きな力を、魂が真っ直ぐに込められた歌を、感じることができました。
個人的に、とりわけそう思えたのが「Future World」と「白い部屋」でした。後に周太君が日記にて、"余計な事言わずに必死に歌う事しか 俺には出来なかった。"と振り返っているのですが、必死なまでに心の底から歌い上げる姿がひたすらに真っ直ぐ伝わってきたし、曲の持つ絶望感や不器用なまでの愛情といった要素がより際立ってくるようで、曲がより印象深くなってくるのが手に取るようにわかりました。普段のMCも抑え目に、不器用なまでに真っ直ぐ、全身全霊で歌い上げる姿勢が最高に輝いていました。実に格好いいステージでした。終わってからの周太君の無邪気な笑顔もまた印象的で、充実感に溢れていましたね。このライヴがまるでひとつの転換点になったんじゃないかな、と思わずにはいられません。
本当に和田周太君、誕生日おめでとうございます！
来月開催のワンマンも楽しみにしています。
