ソニー・ミュージックエンタテインメント"“レーベルゲートCD”仕様の終了"を公式発表
以下、全文抜粋します。
ネットワーク認証型コピーコントロールCD“レーベルゲートCD”仕様の終了について
2004年9月30日
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(東京都千代田区、代表取締役 榎本和友、以下SMEJ)を本社とするソニーミュージックグループのレーベルカンパニー各社は、著作権保護機能を付加したネットワーク認証型コピーコントロールCD“レーベルゲートCD” (※) 仕様を2004年10月発売タイトル分の一部から段階的に終了し、同年11月17日以降発売する新譜については全て通常のコンパクト・ディスクとして発売することにいたしましたのでお知らせいたします。
※“レーベルゲートCD” は“レーベルゲートCD2”を含みます。“レーベルゲートCD”仕様の導入を決定した2002年11月当時は、私的複製の範疇を明らかに越えたCD-Rへの複製行為やインターネットを通じた音楽ファイルの違法交換が急増し、音楽業界全体にとって放置しておくわけにはいかない状況にありました。
SMEJでは、このような違法行為の蔓延に歯止めをかけるために、以下の活動を推進してまいりました。・ 音楽の著作権保護とその重要性を訴える
・ 音楽に支払われる適正な対価により、新しい音楽が創造されていく「音楽創造のサイクル」を健全に維持していくことへの理解を求めるこうした活動の一環として “レーベルゲートCD”の仕様を導入いたしました。
その導入より2年弱が経過した現時点において、導入前に比べますと、著作権保護に対して、多くの音楽ユーザーの意識が高まり、一時の混乱期を脱したと判断されるとともに、法的環境の整備も進んできました。その状況に鑑み、SMEJでは、音楽ユーザーが求める音楽パッケージのあるべき姿について慎重な議論を重ね、その結論として、新譜の発売について、“レーベルゲートCD”仕様の終了を決定いたしました。
今後も引き続き、著作権保護と「音楽創造のサイクル」の維持に対するユーザーの理解促進の活動をより積極的に推進するとともに、著作(隣接)権侵害行為等の違法行為に対しては、これまで以上に断固たる姿勢で監視・警告・法的措置をとってまいります。SMEJは、技術の進歩と音楽を楽しむライフスタイルや環境の変化を先取りし、より多くの音楽ユーザーに満足していただけることを責務としながら、音楽マーケットのさらなる拡大に邁進してまいります。
以 上
これで正式にCCCD仕様の終了が宣言されたことについて、喜ばしく思います。
無論、今後何らかの形でコピー制御という方法が取られる可能性が無いわけではありません。レコード会社の動向をきちんと監視し続けなければならないとともに、仮に新たな制約が起こされるのであれば、一方的なレコード会社からの押し付け(そして犯罪者的目線で消費者を見下すこと)ではなく、きちんと消費者サイドと話し合うことを第一段階で行ってもらわなければなりません。
ソニーの動向に関連して。
音楽配信メモ9/30付、及びOTO-NETA『SMEがレーベルゲートCD終了』より。公式BBSの祝福の声が本当に凄いことになっています。OTO-NETAの管理人、CABさんの『こんな多くのファンが喜ぶことを今までやってこなかったの、やっぱりおかしかったんだよね』というコメントに共感します。