facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

TBS「地球漫歩計」でのCD売上減少の原因の解釈−情報をお願いします

  • TBS 8/13 10:30〜 『地球漫歩計〜めざせコンテンツ大国〜』

朝起きたらTBSでこのような番組が放送されていました。恐らく関東キー局だけかと思われます。番組のHPもなく、また番組名で検索したところ、TBSがごくまれにしか放送しない情報番組、とのことです。
番組は後半しか観れなかったので、前半のつながりから察することは出来ませんが、番組の中盤、案内者の地井武男氏がHMV渋谷店でのロケにて、以下のコメントを発してました。以下はその部分を文字に起こしたものです。

(VTR:HMV渋谷店)
(「邦楽CDシングル生産枚数」の過去10年の売上推移がグラフで画面全体に表示)

ナレーション:音楽業界は、違法コピーの影響をモロに受けてか、ここ数年、CDシングルの売上が伸び悩み、今では最盛期の50%しか売れていません。

(VTR:HMV渋谷店をロケする地井氏。店頭で手に取ったCD「Moments/浜崎あゆみ」がアップされる。CCCDのマークを更にアップする映像)
地井:こうして、売られているCDには、このように、「不正にコピーしてはいけません」と表示されていますが、実際には多くの人がコピーをして、音楽業界にダメージを与えています。

その直前には税関での海賊盤対策として、税関の方のコメントが出ており、その後HMVへのVTR移行の際にナレーションで『海賊盤の防止策の徹底、撲滅を図るしかない』と、他のナレーション時より少し強い口調で発していたのです。


番組の主旨は、日本をコンテンツ産業大国にすべく人材の育成や不正なコピー・海賊盤の撲滅を訴えたものになっていますが、正直、地井氏がHMV渋谷店のロケにて発した言葉はかなり曲がった解釈を与えてしまいかねないと危惧しています。コピーの業界への影響度やCDの主要購買層の生活調査(小遣いの使い道、等)を全く照合せずに、あたかも実際に多くの人がコピーしていることで売上が下がった、と断言する形を取っているのは、これまで音楽業界が示してきた"CD売上減少の原因の消費者への責任転嫁"と全く変わっていないではないか、と思い、見ていて腹立たしさを覚えました。
無論、番組前半を観ていないので前後のつながりが分かりません。なので、もしよろしければ、コメント欄にでも番組前半の概要(10:30〜11:00あたり)を教えていただければ幸いです。宜しくお願いします。

尚、この番組に関しては、
企画:財団法人日本広報センター
企画協力:内閣府
取材協力(一部):内閣官房 知的財産戦略推進事務局、東京税関
となっていますので、解釈に一元論が生じるのは明白なのかもしれません。