facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

エイベックス辣腕専務が「経営観の相違」で辞表提出 続報

本日付のスポーツ報知にて、AVEXを退社した松浦氏と千葉氏が新レーベルを設立か、と報じており、今朝のめざましテレビでは6時台、7時台共に報じられていました。楽天と組むのでは、という文字も載っています。
報知のHPでは(紙面上大きく割いている)この報道が掲載されていません。動向を引き続き注視していきましょう。そして辞表のそもそもの理由は何なのか、伺いたいところです。


●追記

以下は『エイベックス依田社長2日社員に事情説明』より一部抜粋。

音楽プロデューサーとして活躍する松浦専務は、浜崎ら人気歌手たちの“育ての親”として知られる。同社設立から10年で上場企業に名を連ねるまで急成長させた立役者だが、7月30日に行われた役員会で経営方針などをめぐって、依田氏と意見が対立。対立を解消できないと判断した松浦専務が、31日付で辞表を提出し、常務取締役で浜崎やELTらの所属事務所アクシヴ千葉龍平社長も辞表を提出した。松浦氏は日刊スポーツの取材に「CD売り上げだけを優先する、今のやり方に納得できない」などと説明した。

CD売上だけを優先した結果が今の諸々の問題になっている、と自分は思っています。結局消費者が泣きを見る構造が許されるはずがありません。無論、松浦氏自身の意見を聞かないと辞表の意味は分かりませんし、余計な推測は野暮というものでしょうが、CCCD輸入権への見解をまず何よりも聞いてみたい、そんな思いでいっぱいです。

以下は本当に個人的な見解ですが。
今の音楽の指標をCD売上以外からその良し悪しを示す、つまりクオリティそのものが問われるチャートや賞レースは出来ないのでしょうか。グラミーみたいなもので(グラミーも若干は売上を考慮していますし、保守性が問題視されていますが)。今の賞レースが売上面のみ(といっても過言ではないでしょう)から選出されている現状では、音楽業界のクオリティの(とりわけ売れ筋作品の)レベルは上がりませんし、尚更売上と品質の乖離、反比例が生まれていくような気がするのですが。


●さらに追記

本日朝の緊急社員集会、酷い荒れた模様です。以下抜粋。

関係者によると、会議室は満席の500人を超え、廊下にまで人があふれる異様な熱気に包まれた。依田会長が約20分にわたって役員辞任について説明したが、社員から「辞任の理由がはっきりと説明されていない」「会長こそ辞任すべきだ」などと怒号も飛び交い、騒然とした雰囲気に。
 約30分の予定がおさまりがつかず、さらに30分延長。「松浦さんがやめるなら僕もついていく」などと叫ぶ社員も多く見られたといい、役員らに詰め寄ったり、辞表を叩きつける社員も複数いたという。

社員(それも松浦氏という会社の重要人物)の辞めた理由をろくに説明できない依田氏は愚の骨頂でしょう。このまま崩壊する可能性も出てくるかもしれません。
あくまでも仮にですが、エイベックス内紛を読んだ松浦氏の辞任に至る要因が、同社の盲目的CCCD化や輸入CD規制問題というところにあるとすれば、厳しい物言いですが、崩壊は依田氏自らが蒔いた種なのかもしれません。