facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

意見表明を促してみては

以下、記事より一部抜粋。

ソフトバンクBBは9月4日、自社ユーザーに対し総務省へ意見書(パブリックコメント)を送付するよう求めるメールを送信した。Yahoo!BBユーザー、およびODNユーザー全員に一斉配信した。
 現状、日本の携帯電話事業者が「ごく一部に限られている」と糾弾し、この件で総務省に意見を提出するよう促す内容。メール下部には、パブリックコメントの提出様式に沿ったテンプレートも付いている。

未だ輸入盤問題が一般的に認知されていないと感じています。同様に、CCCDの問題も認知度が低いと思われ、いかんともしがたい『世間のCCCDの認知度はまだまだ低い』にて現状に触れています。ちなみに、TSUTAYAでは渋谷店にてCDをレンタルする際、カウンターにて店員がお客様に対して「こちらのCDはコピーコントロールですが(レンタルは)よろしいですか?」と必ず伺っていますが、TSUTAYAの他店では(レンタルスペースで掲示しても)カウンターのやりとりまでは徹底されていません。
今回のソフトバンクのやり方は、極端とはいえども、携帯電話事業問題が国と関わっていることを示す上では有効ではないでしょうか(逆に、国との関わりを嫌う人もいるでしょうが)。パブリックコメントは来月、文化庁著作権分科会法制問題小委員会にて募集するようです(melma!blog [The Trembling of a Leaf]『法制問題小委員会の日だけど』より)。例えばWatchdog機能を促すタワーレコードHMVも、自身のフリーペーパーやメールにて一斉にパブリックコメントをお客様に促し、特にオフラインでの認識を高めることが必要でしょう。CCCDの浸透と同様にいつの間にか(一方的に)普及された、その後では遅いかもしれません。

●追記
いかんともしがたい『世間のCCCDの認知度はまだまだ低い』に関連して、CCCDの浸透について、以下のサイトで現状がわかりやすく示されています。

是非、改めてCCCDを考えるきっかけにしたいです。

萩原健太氏、プロ野球・CCCDを一刀両断

音楽評論家、萩原健太氏のサイト『Kenta's...Nothing But Pop!』9/5付(現在はTopに掲載)にて、現在の日本プロ野球問題・CCCD問題について言及しています。自分の言いたいことがきちんと解りやすく示されていて、胸がすく想いがしました。是非参照してください。
全文必読ですが、その中から一部抜粋します。

なんでみんな秘密裏に動くかなぁ。後ろめたいから秘密にするんだよね。間違いない。CCCDにしてもそうだし、自衛隊に関してもそうだし、プロ野球に関してもそうだし。ちゃんとした話し合いをしちゃうと、自分たちの論理の欠陥が浮き彫りになるから、そーっとコトを運ぶ。こういう動きに対して、まあ、上が決めたことだからもう動かせないし、見ないフリしてやり過ごそう……みたいな、クールな態度だけはやめましょう。一見かっこよく思えるかもしれないけど、それじゃやつらの思うつぼだ。みっともない。ロックンロールじゃない。そうそう。東芝EMIの洋楽再発セクションはジョン・レノンの『ロックンロール』のリマスター盤もCCCDでリリースするんだってね。うわぁ……。恥ずかしい。

見て見ぬフリは、絶対にクールじゃないですね。同時に、悪しきCCCDを押し付けられる消費者も、仕方ないと思うのではなく、一度でも声をすべきだろう、と思います。

●追記
萩原健太氏も名指しで触れている、東芝EMICCCD化動向について、れしさんのサイトでも触れていますので参照してください。

個人的な音楽嗜好より購入予定のAnita Bakerの新譜(輸入盤9/7リリース)についても、ヨーロッパ・日本盤がCCCD、US盤がNon-CCCD(通常のCD)となり、Amazon.co.jpではUS盤が1768円で販売されるのに対し、HMVではUS盤が3000円オーバーと異様に高くタワーレコードではUS盤の取扱さえない、という状況です。CCCDのスタンス同様に、直輸入の卸方法にも問題があるのでは、と考えかねません。尚、Anita Bakerの日本盤は東芝EMIからのリリースです。