facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

セキュアCDが"ウイルスの隠れみのになる" 続き

この問題はどんどん広がりをみせています。
セキュアCD問題の詳報

はてなの杖日記『ITmediaニュース:SONY BMG、コピー防止CDのrootkit問題に対処』ふっかつ!れしのお探しモノげっき『ただいま、amazonで、好評晒し上げ中、ウイルス付き粗悪CCCD』経由。

SONY BMGコピーコントロールCDに、マルウェアrootkitに類したソフトが含まれていると指摘されていた問題で、ソニーBMGは11月2日、問題のコンポーネントを削除するサービスパックを公開した。

(中略)

コンポーネント(クローキング技術コンポーネント)は悪質なものではなく、セキュリティを脅かすものでもないとSONY BMGは強調。ただ、潜在的にセキュリティを脅かす可能性のあるプログラムについてユーザーの懸念を払拭するため、問題のコンポーネントをコンピュータから削除するアップデートをリリースしたと説明している。

(ITmedia NEWS 11/3付『SONY BMG、コピー防止CDのrootkit問題に対処』より一部抜粋)
としてSONY BMG側がアンインストールできると主張する一方で、今回の問題を提起したエフ・セキュア社側は、社のブログにて、

・このrootkitをアンインストールする方法はない
・ウイルスなどの悪質なソフトウェアがこのrootkitを悪用して隠れることが可能
・最新のウイルス対抗ソフトを使っても探知できない可能性がある
・同rootkitとそれを悪用したマルウェアを探知する機能を自社製品に備えているが、削除するとCDドライブへのアクセスができなくなる不具合が生じる

ふっかつ!れしのお探しモノげっき『ただいま、amazonで、好評晒し上げ中、ウイルス付き粗悪CCCD』より一部抜粋)
とし、全く持って主張が食い違っているのがわかります。

しかしながら、たとえSONY BMG側の主張が正しいとしても、不安を抱えたセキュアCDを販売し続けるという姿勢は、社としてという以前に人間として間違っていると断言していいでしょう。さらにはセキュアCD導入でAmazon.com等で叩かれているアーティスト等もレーベル側も、セキュアCD導入を知らされてなかったという(本当かどうかはさておき。ただ、最終的にファンを侮辱する結果となった以上、アーティスト、レーベルはセキュアCD導入を知らなければならなかったはず)以上、レコード会社側はファン、レーベル、アーティストの誰をも信頼していないといっても過言ではないはずです。
そんな人間として間違ってる会社が音楽を売り続けること、そのものが問題という気もしてしまうのですが(大袈裟かもしれませんが)、まずはセキュアCDの撤廃と購入者への補償を完璧に行っていただくよう、願うばかりです。

以下は想像の範囲を超えませんが。
今回のウイルス問題が契機となり、アメリカで消費者団体等を巻き込んだ抗議行動が起き、あわよくば訴訟問題となった場合、訴訟大国兼高額賠償金のアメリカのこと、レコード会社敗訴の際はどうなるのだ、会社側は自分で自分の首を絞めることになるのではないか、とさえ考えてしまいます。