facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

6/9 風来直主催『かえるのススメ!』@御茶ノ水KAKADO

今だから言うと、かえるって苦手だったんです。
田舎に住んでた頃、車とかに轢かれた可愛そうな亡骸を観たり、挙句大学の近所だった西弘の某居酒屋(分かる人少ないよなぁ)でカタチそのままのから揚げを見てしまい(不覚にも食べてしまった…悪くない味でしたが)、今でも雨の日に窓にしがみついたかえるの白い腹を見るたびちょっと嗚咽が…というのが正直なとこなんです。ちょっと現実的過ぎます?(苦笑)


なので、この日のライヴのかえるは実に優しくて、結構ハマってしまいました。


いつもお世話になってる風来直さんの主催イヴェント『かえるのススメ!』に行って来ました。会場は自身初の観賞となる御茶ノ水KAKADO。御茶ノ水行く時はいつも中古CD漁りに行く方向が決まってるのだけど、会場のある逆の方向(大学病院?の方)に行くのはこれが初。大学病院の裏手って凄く閑静で、本当にここは東京?というくらいおだやかな空気。住むのもよさげな感じの場所に会場がありました。
仕事の関係で着いたのは19:15頃。一番手は誰だろう?と思い入口のドアを開けると、主催者の風来直さんが歌ってるじゃないですか! 主催者=大トリ、という構図は見事にいい意味で裏切られました(笑 そいえば昔ART君が主催イベント『ココ☆ロック』で自身がトリを取らなかったことにたいして、結構ツッコンダ覚え有…今この場を借りてART君に謝罪(笑))。


風来直
途中からの観賞となってしまいました。ラスト前の曲(タイトルは不明)のしっとり具合が非常に素晴らしく、再度聴きたい衝動に駆られました。
それにしても、ライヴ中に溢れてたほんわかした空気は実に風来さんらしい世界でしたね。しかもライヴ後も。アーティストへの配慮を忘れてない。ラストの「おたまじゃくし」では出演アーティストにちなんだ歌詞に代えて歌ったり、ライヴ後への各アーティストへの心配りを忘れなかったり。大らかな優しさで皆に力を与える−時には陰ながら−、そんな感覚、なんか母性っぽいなぁ、と思ってしまいました。
それでいて、楽しさも忘れてないのが風来さんの魅力。かえるのススメなんだからかえるに着替えないと、と言ってなんとその場で生着替え!(表現ヤラしいですか?(苦笑)) セクシーかえるの誕生の貴重な瞬間を見届けられたのが非常に嬉しかったです。


mico
3曲と短めのステージ。初ハコでの緊張が見受けられたものの、ギターをもつ姿がどんどん様になっていくように感じたのは気のせいではないはず。
個人的にmicoさんの歌声が大好きなのです。地に足が着き説得力十分な歌声。ギター持つと若干声の出し方が変わるのか、若干柔らかな声になるのですがそれもまた彼女らしくて素敵でした。個人的には、座り姿でのステージも観てみたいですね。
一度micoさんが大好きだというJewelや、自分が大好きなSarah McLachlanのカヴァーやってほしいな、とも思いながら。徐々に活動の幅が広がっているmicoさん、今後の活躍に期待です。


さとはらたけし(佐土原武志)
風来さんが作成したこの日のビラでの紹介文。写真にはさとはらさんと彼が抱える赤ちゃん。そして写真の下に、"・・ぼくを認知して。"と。これって…? ママはどこの誰なの?認知が必要なくらい深刻なのか?? と思っちゃったじゃないですか(笑) 写真見る限り、凄くいい父親顔だなぁ、と思ってた(すいません!)自分自身にまずツッコミ入れつつ。自分の第一印象が"パパアーティスト"(さとはらさん自身は独身です!)となった、さとはらさん、ライヴ初観賞。
これが実に心地良い演奏、歌声で実に満足でした! やわらかな歌世界を支えるギターの音色と、なにより印象的だったのが柔らかでありながら、しなやかで芯のある歌声。古い例えながら醸しだす雰囲気がビリーバンバンみたいな。人柄も含め、本当に温かい世界が繰り出されてましたね。以前八戸に住んでいたことを知り(同郷つながり)、東北のやわらかな雰囲気が実に似合うよなぁ、と聴きながら歌世界に溺れていきました。ちなみに神奈川在住です。


○interlude:フロッガイン参上!
ここで突然雷鳴が!
なんとかえるの戦隊が登場!! 何事かと思ってたら凄い世界が眼前に繰り出される!
あまりに興奮して写真がきちんと撮れてないです(苦笑)
彼らの正体は"特捜制裁 フロッガイン"という正義の味方!なのです。

家帰ってHP観て初めて気付いたのですが、多摩川の自然を守るという心優しき戦隊。悪役の方がちょっと格好良かったのはHPでも認めてらっしゃいます(笑 でも動く様は本当に画になってました!)。
そいえば子供の頃はかなりのひねくれモノだったので、戦隊モノに興味ないどころかどこが格好いいんだよって悪態ついてましたが(今でもひねくれてるけど…)、フロッガインを観て、あの頃に封印した純真さが戻ったような感じがして、感慨ひとしお。ただもうスゲースゲーってばっか言ってました。
ありがとう、フロッガイン!(笑)


川上タカユキ
生ピアノ、しかも自分の座った位置が真ん前ということもあって、実にいい写真が撮れました(と、自分を誉めてしまいましたが)。
オープニングSEの「あしたのジョー」で気を引き締めて、そこから一曲目のしっとりした「銀色ノスタルジー」に繋がるギャップが結構ツボだったりします。ピアノ一本で紡がれた「夜明け」(生ピアノがあるのでせっかくだし、と急遽セットリスト変更)、これがまた良かったです。しっとりとした曲が予想以上のしっとりさを湛えて聴こえたのは、生ピアノの音色と、生ピアノを弾けるタカユキさんの胸の高まりが演奏により活きたのかな、と思うのです。最後をロックンロール(ロックというより敢えて"ロックンロール"と表現した方が似合いますね)で締めたのもいい余韻が残ってて良かったです。



田宮俊彦
かなり久々の観賞となりましたが、変わらず魂のこもった熱い歌を歌ってくれるその真っ直ぐさに胸を打たれました。熱すぎ! 曲のタイトルにもある(田宮さんの)「吹きだすちから」に圧倒されっぱなしでした。彼のファンの方も大合唱で空気が田宮さん色一色に!歌で一つになることの素晴らしさを強く感じました。
以前町田The Play Houseで聴き、感動しまくりだった「明日のために」「Loversにカンパイ!」が聴けてよかったです。会場をひとつにする歌ぢからが実に田宮さんらしい!風邪で歌えず大声では歌えなかったものの、一緒に口ずさむだけで凄く楽しくなれた、そんな思いに包まれました。気持ち良過ぎです。アンコールが自然発生的に出てきたのも彼の魅力を物語ってるといっていいでしょう。


最後は風来"かえる"直さんが再登場、フロッガインを交え記念撮影!
めちゃめちゃ楽しい一日でした。サプライズあり生着替えあり(笑) 心の中のモヤモヤも吹きだされ、吹き飛んでいきました。風来直さん、皆さんに感謝です!