facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

2/12『サタデーナイトにうたいまSHOW』@渋谷mont-bell B1F カフェスパイスマジック

上記、渋谷多作から遡ること2日前、アーティスト有志によるイベント、『うたいまSHOW』に行って来ました。
主催者のキド兄弟が昨夏開始した井の頭公園でのストリートライヴイベントは回を追う毎に進化していき、より観客と近く、一緒になって盛り上げようと趣向を凝らす姿勢に、心が温まるイベント。今回は共演者のいぶき・やす君が以前働いていた渋谷mont-bell内にあるカフェ、スパイスマジックを借り切ってのインストアライヴです。

ちなみにスパイスマジック、雰囲気もさることながら、チャイが美味!(ライヴ終わってから豆乳チャイの存在を知りました…今度挑戦します)。カティロール(だっけ?)も好評で、地ビール(風味と香り豊か)も安いし、オススメの場所です。東急ハンズの真向かいなので近くに寄った際は是非どうぞ。


アットホームな温かい雰囲気の中、観客の立野ママさんやあきボー@娘さん、彩さん、アーティストのみなさんと談笑。その後、1組目の和田周太さんの友人のTERUくんを再度(前に一度、少しだけ話したことがあったのです。純朴な好青年!)紹介してもらい、一緒にライヴ開始を待ちわびながら談笑。ライヴ前の緊張感というものはなく(と自分は感じました)、会場全体をあったかい空気が包み込んでいて、心を裸にしてライヴを観ることができました。

では、ライヴアクト順に感想を。


和田周太
Welcome Back!おかえりなさい!の周太さん。ひさしぶりのライヴだからといって気負うこともなく、素晴らしい仲間と一緒にライヴ出来る喜びを全身で表してる、そんな感じがしまして、観てるこっちも楽しく、心揺さぶられました。
1曲目からしてソウル+ロカビリー+セクシーテイスト満開の「Sarry」。もうこの曲をフルスロットルで披露した瞬間に"戻ってきた!"と。更に新曲「snow dance」が激キャッチー(歌詞は、再度噛締めながらゆっくりと読みたいと思ってます)! 曲のキャッチーさ、構成が見事なまでに巧いなぁ、とただただ感心させられっぱなしです。
うたいまSHOWでは観客と一体となって歌うコーナーがあって、各アーティストがカヴァーだったりキャッチーで合唱できる曲を用意するのですが、周太さんが用意したのはDoobie Brothers「Listen To The Music」。昨年Incognitoがカヴァーしヒットさせた曲で、CMソングとしてもおなじみ。これを主催者、キド兄弟のたかさんとセッション。ソウルの周太さんとブルースのたかさんのセッションは実に熱く感情が高ぶってくるくらいに格好よかった。70'sソウルが乗り移ったような感覚でした。
(実はこの数日前に、Doobie Brothersのドラム、キース・ヌードセンが亡くなっていました。ご冥福をお祈りします)
最後はバラード「ever...」で締めた、充実のステージでした。


silver & gold
今やうたSHOW癒しの代表、シルゴーさんの登場です。赤座さんのギターの温かみのある音、直蘭さんの透き通る中にも温かさを湛えた声、調和することで実にあったかい音世界を築き上げています。今回もこの温かみは健在です。むしろその温かみを増してる感じがします。
彼女達のステージはこれが3回目で、最初に観たうたSHOW@井の頭公園での秋色のステージ(枯葉舞い散る季節)が実にマッチしてて、なので自分の中でシルゴーさんは秋っぽいイメージがあったのですが、今回観客と歌うコーナーで用意された新曲(タイトル失念…ごめんなさい)はそのおしとやかな?イメージをいい意味で覆したキャッチーな曲。その後の「tomorrow」への流れが実に心地良く、まるでカフェに流れる小川のような春っぽい空気を漂わせていました。かなり心地よくて好きです。「tomorrow」で直蘭さんが吹くオカリナも、春を呼ぶ音の如き幸せな音色でした。


いぶき
うたいまSHOW皆勤賞(のはず)のいぶき。昨夏から彼等のライヴに足を運んでるのですが、安定感は行く度に磨かれ増していき、ハーモニーも、そして"間"の取り方も絶妙で、彼等が提唱する"ゆったリラックス"というキャッチフレーズを見事に眼前で示してくれます。って真面目に書いてますが、当の本人達の姿は凄く気さくでめちゃめちゃ心温かいふたりなのです。
最後に彼等の代表曲、「コブシ」(CD発売中です)を全員で歌った時の盛り上がりはまた凄く楽しかったですね。サビの合唱時にキド兄弟のよっさんが用意してくれたフリップ(観客に歌詞を読んでもらうための配慮。イベント成功への心遣いには本当に感服します)は、コブシがなぜかネコの手、そしていぶき・やす君の特徴であるメガネがなぜかフリップに記載されている、という…というか、メガネの画だけで"いぶきだ!"って思うようになった自分はドップリハマってます(笑)


キド兄弟
兄・たかさんのギターも弟・よっさんのヴォーカルも絶好調でしたね。前回のO-nestのライヴの充実っぷりをそのまま示すかのような気持ちのいいライヴでした。
1月に三茶でキド兄弟のライヴ観させて頂いたのですが、その時用いていたフリップを活用して盛り上げてました(ちなみにその時のは受信料の話とW杯最終予選の必勝法。画が巧すぎて(特に相手国の宰相の顔を1枚の画に何個も書いてて、アレは何気にうなされるくらいに怖かった!)。ラストの「明日天気になれ」では出演者全員にフリップを持ってもらい、歌詞の進行に合わせてめくっていくという方法は、なんかPVみたいでキド兄弟の楽しさがそのまま生きた感じでしたね。魅せ方心得てます。ちなみにおじさんの画が妙に某宰相っぽかったので妙に笑ってしまいましたよ。
前述の「明日〜」や「同窓会」といったノリのいい曲もさることながら、「桜の下で」が繊細で涙腺直撃系の名バラードでした。ギターの音が曲の終わりのほうで、日本人涙腺チョチョギレ必至の琴のようなノスタルジックな音に聴こえてしまい、切なさ倍増でしたね。音源化希望です!



当日はお客さんへのチョコレートのサービスや、最多チョコレート獲得者(なんか前述の発破みたいですが)には花粉症対策グッズのプレゼントも。合唱やフリップでの曲の伝え方など、本当に観客と一体となった楽しさを目指していて、キド兄弟をはじめとするアーティストの心意気を十二分に感じた素晴らしいイベントでした。そこにいる全員が笑顔を絶やさないって、素敵です。

(しかも飲み会まで同行させていただき、本当にありがとうございます!)