facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

ワーナーミュージックもCCCDから撤退へ

音楽配信メモ1/31付より。以下にニュースソースをリンクします。

以下、全文抜粋します。

コピーコントロールCDの生産終了について


このたび弊社では、一部で行なっておりました著作権保護機能を付加したコピーコントロールCDの生産を終了し、2004年12月以降に発売をした新譜についてはすべて通常のコンパクトディスクといたしました。


コピーコントロールCD導入の背景:
弊社がコピーコントロールCDを導入した2002年当時は、
私的複製の範疇を明らかに越えるCD-Rへの複製行為
インターネットを通じた違法な音楽ファイル交換
などが蔓延し、一般ユーザーの著作権に対する認識はまだまだ希薄でした。
これらの行為は、音楽創造サイクルを分断し音楽文化を破壊しかねず、レコード会社のみならず音楽業界全体にとって放置できないとの判断から、弊社では、著作権の重要性の啓発、悪意なく行われているカジュアルコピーの防止を目的として、コピーコントロールCDを導入いたしました。


コピーコントロールCD終了に至る経緯
その後、著作権侵害行為の実態について多数の報道がなされ多くの議論が起こりました。弊社も業界各社とともに啓蒙活動につとめた結果、著作権保護に対する意識は徐々に高まり、違法行為に関しても一時の混乱期を脱したと思われます。また法的環境の整備も進んでいることから、コピーコントロールCDは一定の成果をあげたものと判断いたしております。
一方、ハードディスクやフラッシュ・メモリーを記録媒体としたパソコンに親和性の高いポータブルデバイスのさらなる普及も予想されるなど、音楽を楽しむ環境が大きく変わろうとしております。そのような中で、これまで当社が発売してまいりましたコピーコントロールCDではパソコンへの取り込みを行なうことができず、ユーザーのニーズに応えることができなくなりました。

このような状況を総合的に判断して、弊社ではコピーコントロールCDの生産終了を決定するに
いたったものです。
音楽ファンの皆様のご理解ご支援を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。

記憶が正しければ、Rip Slyme『楽園ベイベー』(シングル)がCCCDとしてリリースされてました(が、アルバムはNon-CCCDであったため、レーベルがCCCD化に試行錯誤していたように個人的には考えています)。CDJournal.comの同内容のニュースCCCDでのリリースとなったBonnie Pink『Present』を挙げていますが、内容が良かっただけに、CDでの再発を望みます。
これでavex(レンタルではCCCD盤が大挙出回っていますが)、SME、Warner等がこぞってCCCDからの撤退を"著作権への意識の高まり""HDDプレイヤーの普及等音楽環境の変化"を主な理由にして表明しています。(尚、ソニーは、井原勝美執行役副社長が27日に、独自規格のATRAC3に関して、『音楽コーデックには戦略的な誤りがあった』と発言しています→AVWatch1/27付ニュース『ソニー、2004年度第3四半期決算。PSPは51万台出荷−「音楽コーデックには戦略的な誤りがあった」』)
となると、より東芝EMICCCDの推進が業界内で際立ってきてきます。東芝は最近、Queenの『Jewels2』(CD Extra仕様によるNon-CCCD)のノベルティとしてQueenとのコラボによる東芝gigabeatを配布しているようで、先日もFM局でプレゼントしていましたが(ちなみにBARKSでプレゼントしていました→コチラ(2/28迄))、よく考えれば大ヒットした昨年の『Jewels』はCCCD仕様で、(通常は)パソコンを取り込むことが出来ないわけですから、当然ながらgigabeatには取り込めません。『Jewels2』は取り込めて前作は出来ない、というのは矛盾以外の何者でもないのでは、と思うのですが如何でしょうか。こういったやり方も消費者を無視した態度であり、同時に東芝自身が迷走しているように思います。