facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

マイクロソフトと音楽業界、LonghornのCDコピー防止技術で協議

レコード会社各社とMicrosoftは、次世代Windowsオペレーティングシステム(OS)「Longhorn」でコピー防止機能付きCDをサポートする方法について議論を重ねている。

(以上、冒頭部分を抜粋) この協議に関しては、ニュースの著者自体『今後の技術開発や将来の消費者行動の予測に基づいた、ある意味で非常に現実離れしたものだ。(中略)米国ではこうした技術を採用したアルバムはほとんど発売されておらず、大成功を収めているとは言い難い』(以上記事より一部抜粋) と記載しているように、この協議自体を疑問視しています。
ここで問題は、この協議を率先して行っているのがEMIであるという点です。EMIは先日フランスにてCCCD採用について処罰の対象になったのにも関わらず、かなり強気になってMicrosoftに働きかけています。EMI Music North America会長、David Munns氏はこの件に関し『これまでにもMicrosoftと協議を行い、ユーザーがコピー防止機能付きCDをもっと簡単に扱えるよう、これをサポートする機能をOSの根底の部分に組み込む方法について話をした』(以上、記事より一部抜粋)上に、以下のコメントを発しています。

「われわれはMicrosoftに対し、ルールの内容とまでは言わないものの、そのフレームワークを提示するよう求めている」
(中略)
「そうすれば消費者の混乱は解決されるし、物事全体が消費者にとってはるかにフレンドリーで簡単なものになるだろう」

ここに、企業の一方的な消費者の落とし込みという企てを弥が上にも感じてしまいます。導入しようとする技術"Longhorn"は現在よりDRM(デジタル権利管理)をはるかに強力なものにする、ということで、消費者に自由を委ねようとしない姿勢に疑問を感じずにはいられません。それ以上に、消費者を企業が一方的に先導しようとする強気の姿勢は、結局は消費者のことを全然解っていないか、寧ろ解ろうとしていないのではないでしょうか。

恐らくはEMI自身がそういった消費者無視の姿勢を貫く現状が解ったわけですから、日本の東芝EMIも追従することになるのでは、という危惧感を抱いてしまいます。