facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

著作権法改正後の河村大臣の発言

この問題に関しては、参院選の期間中に明らかになっていましたが、公職選挙法に反する可能性もあり、掲載を差し控えていました。今国会が与党の愚策により会期が8日という短期間になったこともあり、与党の愚策を糾弾する一環として掲載します。
また、情報をくださった方に、この場を借りて感謝申し上げます。

文部科学省の動向を伝える週刊誌(といっても一般に発売されていない模様)、『文教ニュース』の6/21号にて、文部科学省が提出した著作権法(改正案)を含む8法案成立を報告する「法案成立報告会」が6/16に開かれたことが掲載されています。その際の河村大臣の発言も載せられています。
以下、引用します。

[国会閉会]文部科学省提出法案8本すべて成立
−8本中5本が全会一致、河村大臣が法案成立報告会で感謝の挨拶−

(中略)

国会が閉会した6月16日夜、文部科学省庁舎地下1階の職員食堂で「法案成立報告会」が開かれた。河村大臣がすべての法案が成立したことは副大臣大臣政務官をはじめ職員の努力と協力の賜物であると感謝の挨拶を述べた。続いて、池坊衆議院文部科学委員長、北岡参議院文教科学委員長が来賓挨拶、稲葉副大臣の発声で乾杯、小野副大臣、田村政務官、原田前副大臣がスピーチを述べた。

(中略)

河村大臣の挨拶概要は次の通り。

「長かったような短かったような150日間がついに終わって、皆さんとともに予定された法律を全部通すことができたことのお祝いを申し上げながら同時に感謝しています。皆さんどうもありがとうございました(大拍手)。8つの法案それぞれ重要であったと思いますし、中には栄養教諭制度のように20年来の問題、薬学は随分と早くから言われながら実現に時間がかかった問題等々があったわけです。最後は著作権が予定外の番外がありましたが無事通すことができました。
まずは法案作成から私も中曽根大臣の下でずっと政務次官、遠山大臣の下で副大臣答弁書を見てきたわけですが、改めて責任者になってみると皆さんのご苦労ぶりが痛いほどわかるのです。もっと早く質問書を出してくれればいいのですが、野党も別に意地悪をするつもりはないのでしょうけど、ああいう状態ですから皆さんはどんな思いをされたか、大変だったと思います。改めて感謝を申し上げます。
しかし、この法案が無事通りましたのも衆参両委員長の名采配によるものであり、改めて感謝を申し上げます、ありがとうございます(大拍手)。理事をはじめ委員の方々にも感謝を申し上げます。

法案そのものの問題を指摘した消費者の署名と、それを代弁した川内議員等野党の意見を『予定外の番外』『もっと早く質問書を出してくれればいいのですが、野党も別に意地悪をするつもりはないのでしょうけど』と言い放つ大臣の発言に激しい憤りを覚えます。ろくに法案を吟味せず、通せばいいというものではないでしょう。また、野党のやり方が問題とするなら、今国会の期間の短さこそ問題でしょう。兎に角、とても法案を通す人間の発言ではない、と思いますし、辞職してもらいたいとまで思います。大袈裟かもしれませんが、国民の声を聞かない、聞こうとしない、意に介さない上に邪魔者扱いまでするのは政治家として失格です。
尚、『文教ニュース』は自分は国会図書館で閲覧できましたが、一般の書店に並んでいるのでしょうか。まるで小学校の修学旅行のしおり(厚紙を外側につけた本とはいえない装丁)であるこの週刊誌が月額6000円以上するというのはどういうことでしょう。いくら部数が少ないだろうとはいえ、こういったことも国の無駄遣いの一部ではないかと思います。