facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

全米映画興行収入、『華氏911』がトップへ

最新の映画興行収入チャートが発表され、以前取り上げた『華氏911』が初登場1位になっています。

この上位2作品について、暗いニュースリンクにて解説されています(以下抜粋)。

先週末から公開されている「華氏911」が、米国内で大ヒットしているのは誰でもすでにご存知のことだろう。ボックスオフィスの売り上げランキングによれば、週末(金・土・日)の売り上げは上映館(868館)の合計で2,180万ドル(約23億4,561万6,549円)で、もちろん1位。2位の「White Chicks」の同時期の売り上げ合計(2,726館で上映)が1,960万ドルなので、いかに「華氏911」の上映館が混雑しているかが想像できる。

(以上、暗いニュースリンク『「華氏911」大ヒットにカーライルグループも動く』より。カーライルグループの動きに対する見解も興味深いです)
極めて注目を集めていることが数値からも伺うことが出来ます(1館当たりの興行収入では歴然です)。これまでのドキュメンタリー映画での興行収入記録がマイケル・ムーア監督の『ボウリング・フォー・コロンバイン』と今朝のニュースで報道されていたので、この記録をムーア氏自身が抜く可能性もあります。
残念なのはこの作品が(18歳未満は親を同伴する必要がある)R指定を受けたことと、この作品が公開後、ムーア氏は各番組に出演した際に、各キャスターから事実の歪曲では、等の疑いをかけられたこと(この件についてははてなダイアリー「町山智浩アメリカ日記」を参照してください)等ありますが、強い論調ながらこの映画から真実を突きつけられた観客の政治への意識変化がどのように現れ、大統領選挙がどうなっていくのか、凄く気になります。
多分、映画を観るまでは「パルム・ドールを獲った」「公開されなかったかもしれないという意味で貴重」等の興味が先行していた観客も多かったのではないでしょうか。そう考えると、彼らの潜在的な政治意識を覚醒させるのにこの映画は十分でしょう。