facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

古明地洋哉ライブ"wish you were here"@渋谷CLUB QUATTRO

自分は未だアルバム『孤独の音楽』(昨年12/3リリース)しか聴いたことはないのですが、自分の知るミュージシャン(自称、ひきこもりロック)が好きだ、というので興味を抱き。
ライブは新旧(というか、『孤独の音楽』未収録の楽曲が多い)取り混ぜながら、その世界観−漆黒という言葉がふさわしい−がきちんと統一されて展開し、特に自分の好きな"素晴らしい嘘"(『孤独の音楽』収録)のもつ孤独の痛み、ナイフで手首を切ったような感覚が鈍く徐々に伝わってくる、そんな感覚に陥るようでした。
MCは最初の4曲終了後に少し、と最後の2曲になるまで歌オンリーだったので、更にその世界が重く伝わってくる感覚。終盤にバイオリニストと"君を見つけたよ"、そして"想いが言葉に変わるとき"を披露。
印象的だったのはその曲の前のMC。「『孤独の音楽』を作った直後は全部放出した感覚」「ライブに立つのは最初は苦痛でしょうがなかった」と、めちゃめちゃ後ろ向きなコメント。「でも、誰かに自分の音楽が届けばいい」と、淡々としながら言葉の一つ一つを丁寧に発してくれる古明地さん。本当に音楽に素直で(むしろ素直過ぎるくらい)誠実な人だ、と実感できた夜でした。

追記
自分、曲を聴く時はメロディ先行なのですが、古明地さんの世界は詞の持つ痛みを味わわないといけない、と(その意味ではライブで古明地さんの歌詞が聴き取り難かったのは残念)。古明地さんのサイトでは詞も見れるのでチェックしたい方は是非お願いします↓
http://www.msap.net/KOMEIJI/