facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

文化庁が著作権等管理事業法の施行状況に関する意見を募集

文化庁が12日より著作権等管理事業法の施行状況に関する意見募集を行っている。


著作権等管理事業法の施行状況等に関する意見募集(文部科学省・2004.8.12)
http://www.mext.go.jp/b_menu/public/2004/04081202.htm
著作権等管理事業法・条文(平成12年11月29日法律第131号)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H12/H12HO131.html
同・施行令(平成13年6月15日文部科学省令第73号)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H13/H13F20001000073.html

遅ればせながら、謎工さん、コメントをいただき、ありがとうございます。
意見募集は9/30必着ですし、謎工さんも書かれているように、意見募集の性質上、単なる賛成・反対数を募るだけのものではありませんので、是非冷静且つ厳しい意見を送ってみてはいかがでしょうか。


追記
以前JASRACの問題について取り上げさせていただいた、銀河のほとりの有馬さん(問題の記事は「もっと、自然と調和した銀河のほとりをめざしまーす。」を参照してください)から、上記の意見募集への参加を呼びかけるコメントをいただきました。有馬さん、ありがとうございます。
コメントを一部抜粋します。

現在、文化庁が、著作権についての意見を、集めています。
この機会に、是非、皆さんからも、ご意見をお願いいたします。
意見がいえるのは、今です!

様式に沿って、良識を持って、投稿してくださいね。

また、雑誌社、国会議員さんなどにも著作権の問題について投稿するなど、アクションを起こしていただければ幸いです。

是非参加しましょう。

そういえば昨日8/20のTBSニュース23でマイケル・ムーア監督のインタヴューが放送されていました。自分がインタヴュー思ったのは「華氏911」を撮った監督が極めて冷静に話し、時に日本国民以上に日本を解っていたこと(特に小泉総理のやり方への見方はきちんとしていたように思います)です。インタヴュー中に、映画でのマスコミ批判の件を問われたムーア氏は「マスコミは本来監視(=WATCHDOG)の立場でないといけない(、がイラク戦争ではブッシュの応援団になってしまっていた)」とコメントしています。自分自身、CCCD導入以降雑誌やテレビ等マスコミであたかも緘口令が敷かれたかの如きCCCDへの問題言及の無さや輸入CD規制問題の報道の少なさに、日本のマスコミも同様に監視立場ではなくレコード業界への偏重を未だ貫いているのでは、と考えています。本来の監視立場を再び呼び起こす為にもマスコミや、国民の為に在るはずの政治家へアクションを起こすことが必要でしょう。

iTunes Music Storeを日本で購入する「共同購入プロジェクト」

以前告知されていたプロジェクトが正式にスタートしました。このプロジェクトの内容についてはeiさんのサイトを確認してください。
コメントに寄せられた意見に対してのeiさんのコメントを一部抜粋します。

今までの私のblogの内容を見ていただければわかると思いますが、iTMSが日本にこないことに怒り、輸入権に怒り、既得権益を守ろうとする人たちに怒ってきました。その流れの中での、せめてiTMSの日本上陸を止めている奴らに一泡吹かせてやりたいというのが、この共同購入プロジェクトの趣旨です。日本からのiTMS利用者が米国ユーザーの何割を占めることができるか……そんな夢を見て、頑張っていこうと思っているところです。ぜひ協力してください。よろしくお願いします。

このプロジェクトに関してはコメントにて反対意見も寄せられていますが、その反対意見のコメントの大半は、半ば脅迫めいたりバッシングといったもので、参考になるべき意見ではないですね。厳しい物言いですが、助言ならともかく「必ずや逮捕される」などといった発言は愚の骨頂でしょう。
eiさんの発言にもあるように、世界中で親しまれているiTMSの日本への導入不可の理由が、輸入盤問題やCCCD同様に、頑なに既得権益だけを守ろうとするだけの「上」の人間の愚かさにあるのはもはや間違いないと思います。そこに風穴を開けるという目的において、このプロジェクトは有効だと思います。仮に問題があるとするのでしたら、ここのコメントにでも「助言」を頂ければ幸いです。

ちなみに、MacではiTMSの導入を「1年以内」と、サイトにて言及しています。

日本が恩恵を受けられない、音楽配信サービスの動向

オリンピック期間中無料開放・高音質・73万曲聴き放題…iTMS対抗サービス(対抗かどうか定かではないのですが)もここまで来たか、という感じがします。こうしてサービス競争を強化していくことで対抗馬も競争を余儀なくされ、低価格で素晴らしい音楽配信世界が業界全体で進化していくのでしょう。音楽配信メモの津田氏のコメントが興味深いので抜粋します。

現在の配信楽曲73万曲が高音質で聴き放題なので、米国の音楽配信サービスがどんなものか知りたい人はぜひ使ってみましょう。感動しますよ。ひとしきり感動したら、日本でもこういう便利なサービスが始まるよう、ユーザーサイドからコンテンツサイドに圧力をかけていくべきですね。

ユーザーの私達がきちんと声を大にして意見という圧力をかけていかないといけないでしょうね。上記の共同購入プロジェクトもその一環でしょう。

OTO-NETA「iTMSの半額」より。業界内の競争激化は必至です。日本で同様の競争が激化しているようにはとても思えないのですが。

「iTunesになぜなれない? 顧客志向が必要な日本の音楽配信」

日本の過去の音楽配信業の失墜を元に、メーカー意向の縛りやCCCD等に言及した日経コンピュータ 本間純氏の記事。日経BPは以前も「柔らかいデジタル 第17回〜デジタル時代にそぐわないどんぶり勘定」で現在の日本のiTMSの未導入問題を指摘していますが、やはり「上」の人間の意向が消費者意見を汲み取ってくれない、柔らかな対処が出来ないことが最大の問題でしょう。
記事から一部抜粋します。

しかし,ここまで見てきたように,レコード会社が主体となった国内の音楽配信は,今まであまりにも親会社の利益や既存の流通チャネルの都合に振り回されて,顧客の顔を見ずにきた。今後も音楽配信サービスの魅力を削ぐことが続くならば,決してこの新しいビジネスが軌道に乗ることはないだろう。

アーティストの音楽も意思も理解するつもりのないレコード会社は潰れよ

CCCDで発売されるコンピレーションには、CCCD反対派・CCCDリリース拒否の曽我部恵一Little Tempo、カ−ネ−ション、ECDSKETCH SHOW等(敬称略)が参加しています。CCCDの内容は下記を参照してください。
その中のひとり、曽我部恵一氏は、今回のコンピレーションについて、自身の公式サイトBBSで、リリース経緯に関してコメントしています。8/17 2:34の発言を参照してください。
音楽配信メモの津田氏も指摘されていますが、3年前の曲が録り下ろし扱いとなること(どう日本語を解釈すれば3年前の曲を録り下ろしと言えるのでしょう)、CCCDへのアーティストの考え(曽我部恵一氏は同時間にCCCDへの見解も記載しています)も無視した収録といった問題は、avexが音楽を音楽として尊重せずアーティストの意思も汲まず、音楽を単にモノ扱いしているようにしか思えません。
音楽配信メモの津田氏の発言より一部抜粋します。

いや、確かにCDが廃盤になるときにアーティストに連絡しないとか、こういう連絡不徹底が音楽業界でよくあることだってことは知ってるけど、やっぱりそれって悪しき慣習でしかないと思うよ。

本当に悪しき慣習が招いた結果ですね。もしかしたらその慣習にメスを入れ、膿を出すことが現在の音楽業界にとって真っ先に必要なことかもしれません。膿が取り除かれればiTMSの導入も叶い、輸入盤規制なんていう問題は発生しなかったでしょうから。
正直、依田氏が退任したのであればそういう悪しき慣習を全て払拭させ、本当に音楽が純粋に楽しめる環境を一から作り直してほしいと願います。でなければ、厳しい物言いですが潰れてほしい、そう思います。