facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

災害で役立つラジオが"役立たない"?−地下鉄等でもラジオが聴けるようにしてほしい

たまにはこんな音楽関連の話を。

地震が起きた時にラジオで災害情報を伝える民放のパーソナリティ101人が集まり、防災の基礎知識などを学ぶイベントが、都内で開かれました。

(以上、記事より一部抜粋。動画も見ることが出来ます)
TBSの本日昼のニュースで流れていました。J-WAVEクリス智子さん、Inter-FMのK.C.さん等が参加されています。
1995年の阪神大震災直後、神戸市消防局が被災者に対し"役に立ったもの(こと)についてのアンケート調査"を行い、その結果ラジオが最も役立ったとのことでした。

阪神大震災直後被災者アンケート−−神戸市消防局(複数回答)

(1)ラジオ              67・6%
(2)飲料水              58・8%
(3)懐中電灯             58・1%
(4)医薬品              50・0%
(4)棚などの上に重たいものを置かない 50・0%
(5)非常食              42・3%
(6)家具などを倒れないよう固定    33・3%
(6)耐震自動消火ストーブ       33・3%
(7)貴重品などをひとまとめにしておく 28・6%

上記結果からも、今回ニュースで流れた体験は必要と言えます。現在では携帯電話にFMが搭載されるパターンも増えており、万一の時にラジオが手元にある、という人も多いはずです。


しかし、敢えて苦言を言わせてください。


ビルの中、駅の構内や走行中(特に地下鉄)において、ラジオの感度が極めて悪いと思いませんか。それらの場所で被災した場合、ラジオに頼ろうとも感度が悪く情報を収集できなくなるのですよ。


仮に電車で移動中に地震に遭った場合、当然の如く電車は停止し、しばらくの間車内に缶詰状態になるはずです(7/23に首都圏を襲った最大震度5強の地震で山手線・中央線等が2時間以上も停止したままでした。震度5強で交通機能が麻痺するのですから、震度7では?と考えるとおぞましいものがあります)。その際、全く情報が入ってないとどうなるでしょう。例えば満員電車の中で電車が停まり、情報がないまま車内で待たされ、挙句空調が停まり…イライラがつのり冷静な判断が出来なくなるように思うのです。その際に(機種により基本性能の違い=感度の良し悪しに影響か、はあれど)FMケータイ等小型ラジオを持ち情報収集することで現在の状況が分かり、今何をすべきかの判断が多少なりとも冷静に行えるように思います。
(ただし、今まで自分がそのような大震災に面したことがないので、あくまでも憶測ではありますが)

しかしながら、通常電車で移動する際、よくJ-WAVE等FMケータイで聴いているのですが、トンネルは勿論のこと、地下に駅のホームがあると一気に感度が悪くなり、全くといっていいほど聴くことができません。地下鉄は利用しないので定かではないものの、地下鉄の移動などでは聴けるのがほぼ皆無に近いのではないでしょうか。


それでは、とりわけ都心部で震災が発生した際に、ラジオが無用の長物になってしまいかねないのです。それはすなわち上記のニュースで流れた体験の意味も薄れていくように思うのです。


携帯電話が普及し、その普及に応えるべく携帯電話各社のアンテナが地下鉄のホーム等に最早当然の如く置かれています。それはそれでありがたいのですが、万一の際にラジオで情報が得られないのはいかがなものでしょうか。しかも阪神大震災の教訓としてラジオの必要性が説かれたわけですから尚更です。


かつて、auからFMケータイが出始めた際、確かJ-WAVE『GOOD MORNING TOKYO』で"地下鉄でもFMを聴けるように"と働きかけていくというようなキャンペーンをやっていた記憶があります。地震発生率がなぜか上がり、世間の地震への関心が高まっている今だからこそ再びやって欲しいものです。