facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

4/19のはっぱカスタム

4/19、仕事終わったその足で、『はっぱカスタム』へ行って来ました。この3月まで渋谷多作で行われたアコースティック恒例イベントが場所を移しての新装開店、第一弾です。

場所は、新宿御苑近くのアートプレイス。HPで住所確認して初めて知ったのですが、この場所っていわゆる"新宿2丁目"なんですね。デビューです、って全然違うけど。奥の方まで行ってませんのでご安心を(?)。


…話が逸れたところで。軌道修正。
発破イベントとは、というところをあらためて。

其の一、出演者の順番は当日くじ引きで決定します。ぜひ最初から見に来て下さい。
其の弐、司会者や 発破イベント殿堂入りミュージシャンが進行を務めて転換中もトーク
其の三、通し番号付きの発破道アンケートで各アーティストから抽選プレゼントがあります。
其の四、お客様は受付で「葉っぱ」を受け取り、投票、アンコールを歌うアーティストを決定。
其の伍、ハッパをかけて最後に投票一位のアーティストはその日最後の歌を歌います。

(以上、イベントを主催するAirDesignのHP内、発破道から引用)。
つまり、ごまかしの効かない真剣勝負が繰り広げられる、いわば武士道みたいなもの(?)です。現に"発破道"では侍姿のMCが厳かに、時に優しく見守ってもいます。
そのMC、箱根登山隊のハジメ隊長の仕切りで抽選が行われ、披露開始。

というわけで、順番に書いて行こうと思ったのですが、仕事の都合で会場入りが遅くなり、一組目のユナキチことUnited Master Kitchenの最後の方からの観賞となってしまいました(ユナキチの御二人、ごめんなさい!)。ユナキチに関しては途中からですが、順にレポートします。


United Master Kitchen
ユナキチは1曲とちょっとしか観ることができず。今回は是非フルで聴きたかった!というのも、実は今回、今までにない試みとして、ベースを担当するチキさんがところどころでヴォーカルを担当し、多少の照れが見受けられたものの堂に入った歌声を披露していたのです。柔らか味のある声は、Vo.の薬師寺さんの力強く通った声とうまく溶け合ってかなり心地良く、この新たな試みは新たなユナキチ像として発展性の高いものじゃないかな?と思うのです。今度あらためて、じっくり腰を据えて聴いてみたいと思います。それにしても、MCでのふたりは相変わらず観てて楽しいし、何より本人達が歌える喜びを放出しまくっているのが表情でわかって、受け止めるこちらも優しい気持ちになれます。


村守水分
前述AirDesignの主催者として、負けられない!という意気で臨むかと思いきや、実に穏やかなステージで、気負いはほぼ感じられませんでした。それにしても水分さんのステージのメロウ&スムースさといったら!ジャズを含む様々なバックボーンを見事に消化し村守水分流に昇華させる力は圧巻。陶酔してしまいました。多少ギターの音色が綺麗に響いてないように感じられたのが残念ですが…。
今回はMCほぼなしで行こうと思ったのか、最初の2曲をほぼMCなしで通し、こちらもいつも以上に歌世界に引き込まれていったのですが、3曲目に座りで歌うことになってマイクをセッティングした瞬間、上向きのマイクが180度回転してドリフのコントのような状態になり、それが数度繰り返されるものだから、終いにはお笑いステージ(?)になってしまいました。最後の「そのままで」の前には、"言いたいことは………ありません"と自分をパロディ化した台詞まで飛び出すし(笑)、いつもの水分さんらしいステージになりました。
ちなみに、発破道恒例のプレゼントコーナーにて、水分さんのCD等が当たりました!水分さん、ありがとうございました。


schoollunch
歌+作詞曲+ギター担当のタツヤ(いつもはクボタさんで呼ばれるのに当夜の紹介は"タツヤ")&MC担当のおっちゃーのユニット。今夜もおっちゃーが飛ばす飛ばす。まず、3月の多作での発破ラストイベントで見せた"ボブマーリー村上"(大門的サングラス&黒のタンクトップ)が再度降臨、しかも曲タイトルが、

・「酒と泪と男と女と部屋とYシャツと私」
・「ギターの弦をピアノ線で」
・「フジサンケイグループ

とまぁ…未だに本当の曲名がわからないんですけど(笑)。で、おっちゃーが"歌います!"と宣言しマイクを手にとったかと思いきや、短歌を詠うというオチ…挙句、プレゼントに渡したのが"ライヴ2時間前に購入したガリガリ君ソーダ"(無論溶けてます)。不条理すぎますって(笑)。

で、歌。クボタさんの歌声の渋みは時に奥田民生を彷彿とさせ、またメロディラインの運びは特にAメロでの掴み方が秀逸でした。ライヴ後にお話させていただいたのですが、素は実直な方で好感度アップでした(MCの時にクボタさんは全然動かないのです)。


涼〜そよぎ〜
4/16のレコ発ライヴ以来、間髪いれずの観賞となったのですが、この日の涼〜そよぎ〜はいつもと趣向を変え、のぼるさんの"アゲアゲで行く"宣言通り、アップ主体の爽快なステージを披露。これがお互いに伸び伸びとして今まで以上に格好良く、二人の新たな面が見られた楽しいステージでした(なんでも、二人は前3組の"芸人"には負けない!、って初めのMCで宣言してました(笑))。のぼるさんの声は更に伸びやかに放出し、ゆうまさんのギターが更にファンキーになって(ギターソロの比率が高く、のぼるさんも"今までにない"と驚いていたほど)、その声とギターの絡み合いがいい化学反応を生み出し、より心地良さが増していました。7月にバンド録音のCDをリリース予定の涼〜そよぎ〜、今回の二人のステージは今後のバンドでの音を予見させるものに感じられ、実に気持ちよく頼もしいものになってました。


川端深雪
時間が若干押してるらしいことを考慮し、1曲減らした構成でのステージ(アートプレイスでは22時以降は音が出せないらしいのです。ちょっと残念な気も)。そんな不利な状況でも、堂々としたステージを披露した川端さん。これが実にさっぱりした性格の川端さんらしい、格好いいステージになりました。バラード「ひまわり」での穏やかな語り口調と熱を帯びた感情的な歌い方、双方の差異を利用して表現力を増していた点や、ステージ最前列に立ってマイクなしの生声で熱唱、観客と一体化した「太陽の笑顔」での男らしさ(と言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、本当に格好良い!同性から信頼を集める姉御タイプとでも言えばいいのかな?)等、特筆すべき点が沢山。賞味15分くらい(実際の持ち時間は20分)の3曲のステージでは勿体無いなぁ、と思いながら、"川端深雪らしさ"が十分に出ていて、心から楽しめ堪能できました。


5組のアーティストの演奏終了後、観客の投票タイム。投票時間中、1曲だけのMCアーティストによるライヴパフォーマンスが行われます。



ハジメ隊長(箱根登山隊)
1曲だけでは勿体無い!それだけに熱く格好良いステージを展開したハジメ隊長。トータス松本を髣髴とさせるソウルフルな声と、ソウルやブルースの要素を取り入れたメロディやアレンジが融合してえもいわれぬ心地良さ。披露した曲は1曲内でメロディの展開が二転三転する(コール&レスポンスもあり)のですが、ハジメ隊長がグイグイ観客を引っ張って、例えるならジェットコースターのような楽しさ。フルで絶対聴きに行きたいと思わずにはいられませんでした。実はMCは今回が2度目なのですが、落ち着きがあって滑舌もよく器用にこなす姿はもはやベテランの域?というくらい巧いです。



そして今回、リニューアルした発破でトップに輝いたのは…

川端深雪さん!


幻?の4曲目がきちんと披露できることとなりました! 曲は「Power of Songs」。前向きになれる歌詞や温かなメロディ。一緒に口ずさむことで川端さんから本当に前向きな力を貰った、と言っても過言じゃないくらい。そして歌っている川端さんの笑顔が格別で、凄く印象的でした。発破スタッフのnamiさん(この日は受付等を担当)が川端深雪さんの掲示板で彼女のことを"太陽な深雪さん"と書いていて、まさにこの言葉がピッタリなくらいに輝きと勇気を持った方だな、と実感です。



川端さんに最多発破の賞品が渡され、最後は全員(あ、おっちゃーはいつの間にか帰ってました(笑))による乾杯で終了!
今回、全組ともハイレベルなパフォーマンスで、十二分に堪能! 新生発破道第1回目に相応しい良いイベントでした。これからの発破に期待です。そして、川端深雪さん、本当におめでとうございます!!