『私的複製はどこへいく?』
地上デジタル放送や音楽配信など、さまざまな形でのデジタルコンテンツの配布が行われるようになってきた。この普及で鍵になるのがデジタル化に対応した著作権管理だ。ただ、これは著作権者の権利を守る一方、従来、比較的自由だった私的複製を制限、ユーザーの利便性を下げるという悩ましい問題もはらんでいる。
冒頭部分を抜粋。今後も連載されます。制限が利用者の意思を反映せずコンテンツの配布者の一方的な取り決めになることは避けなければいけないと思います。
●追記
レーベルゲートサイド側からの意見提起ですが、レーベルゲート以外のCCCDの観点から語られないのはちょっとだけ問題かもしれません。続編を待ってみようと思います。
気になった箇所を取り上げてみます。
また、私見であると前置きしながらも、「ある程度の制限は行いたいが、音楽を楽しむためのコピーはしてほしい。利用方法に応じ、コピーをする度に対価が支払われるような仕組みがあれば理想ではないか」と私的複製の理想型を語る。
現在パッケージ販売されている邦楽CDは1枚3000円前後だが、この価格を1500円などに下げ、その代わり、ポータブルオーディオやカーオーディオにコピーする際には新たに料金を支払う、そうしたモデルが実現できれば理想だという。
私見を挟めば、値下げについては賛成する代わりに、買った人間にコントロール権を委ねないのがあまり善しとは思えません。結局自由を掌握されてしまうのと一緒ではないか、と厳しくも思ってしまいます。