facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

6/28開催 コンテンツ流通促進シンポジウム

昨日、国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催された「コンテンツ流通促進シンポジウム」(会場のキャパが増えたことについては以前コチラにて記載しました)に際して、参加されたDoblog - 適当メモ -の管理人、からし男さんがレポートされています。

気になったところを以下に抜粋します。

まず森口審議官の登場。
ほぼ、来場者に事前に配った資料をそのまま言葉にしてるだけ。
と、思いきや、輸入権に関して注目すべき発言があった。
正確なメモを取ってなかったのですが
法律を作って海外進出を支援してるのだから、レコード会社が積極的に海外進出しないのなら廃止する
という内容の発言。
じゃあ、積極的に進出したけど思うように市場が伸びなかった場合は?とツッコミ入れたくなったが・・・
三菱総研のエエ加減な予測を採用して法律をゴリ押しした文化庁の責任はどうなる・・・?

昨日、ここで文化庁とレコード業界のずぶずぶの関係(「ずぶずぶ」は小倉弁護士が使われた表現)を指摘したのですが、「廃止」と言った以上、森口審議官の言う通り進出しなかった場合、もしくは進出しても法案成立過程において信じられた三菱総研の予測通りにいかなかった場合は是非とも廃止して欲しいですし、そう働きかけないといけません。ただ、自分は実際にこの会場へ言っていないので、森口審議官がどのような口調で上記発言をしたか、果たしてリップサービスじゃなかったのか、という懸念はやはりあります。
他、気になった箇所として、

休憩を挟んで、パネリストによるディスカッション。
(中略)
中古ゲームソフトの流通も議題に挙がっていたが、抽象論に終始して、目指す方向性というのがはっきりしなかったが、ともかく問題視している、問題にしたい、という空気だけは十分に伝わってきた。新品市場の3割しかない中古市場からライセンス料を取って本気で儲かると思っているのだろうか?ACCS久保田などは、店頭に新品ソフトが中古ソフトと並んで売られている写真をこれ見よがしに見せていたが(新品5780円に対し中古1980円の表示)これなんかは、明らかに新品が高すぎる例であり、メーカーの流通への対応があまりに硬直的すぎるのが問題なんじゃないの?

(以上、Doblog - 適当メモ -「コンテンツ流通促進シンポジウムに行ってきました。」より抜粋)
コンテンツの流通の為には中古市場の規制が必要、という一元論に集約されていないでしょうか。問題視するのであれば、中古が悪いというのではなく、メーカーサイドの問題をきちんと議論しないといけないのでは、と思うのですが。ディスカッションは問題なら問題でその本質が一元論に終始してはいけない、と思うのですが如何でしょう。
からし男さんが最後に書いていた言葉の通り、文化庁サイドは消費者の立場から物事を考えていない、という印象をより強いものにしてしまうに十分、と言えるでしょう。