facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

情報漏洩の被害者は声を大にしなければならない

BSデジタル局、BS-i(TBS系列)にて、昨年放送された双方向CMの利用者1万名以上の顧客情報が流失し、昨日21日に謝罪会見が行われました。この件に関し、BS-iHP内にて『双方向CM「タイムパロッチャ」利用者の個人情報流出と回収について』という文章が掲載されています。
このニュースに関しては、昨日のここでの掲載内容に関し、noeさん、TeSaさんが漏洩ニュースの情報及びコメントを寄せていただきました(noeさん、TeSaさん、ありがとうございます)。

以下、『双方向CM「タイムパロッチャ」利用者の個人情報流出と回収について』より抜粋します。

 BS−iで放送いたしました双方向CMを利用した方々の個人情報が外部に流出したことがわかりました。
誠に遺憾ながら、視聴者の皆様に多大なご不安ご心配をおかけするに至りましたことを深くお詫び申し上げます。

 流出したのは、 平成15年7月12日(土) 21:00〜22:00放送の弊社双方向クイズ番組「TIME OVER」内の双方向CM「タイムパロッチャ」を利用し、スポンサーへの情報提供に同意し送信された10,868名様の個人情報です。
 この方々の氏名(かな)、住所(かな)、郵便番号、電話番号、性別、年齢、双方向CMクイズ回答が記録されたCD−Rが、番組スポンサーのP&Gへ提出の後、無関係の第三者のもとに渡ったことを確認いたしました。

 CD−Rを入手された方のご協力のもと、同CD−Rはすでに回収済みです。
また、現在までに、流出した当該個人情報が利用された形跡はありません。
 なお、今回流出した情報は、「タイムパロッチャ」利用者の情報であり、同日のものも含め、「TIME OVER」番組参加者の個人情報は流出しておりません。

 下記の窓口で、視聴者の皆様からのお問合せに対応してまいります。ただし、ご自分の情報が流出したかどうかは、情報のセキュリティ管理のためこちらではご回答できません。 
 個人情報が流出した利用者の方々には、お詫びとご説明を封書で10日以内に発送する予定です。

CD-R回収済でも、簡単にコピーできるわけで、個人情報が利用された形跡がない、と言われても、それで一安心になるはずがありません。まして、双方向CM利用者の情報が漏れたのであって、番組参加者が流出されていない、というのも、とても納得できるものではありません。
まして、強調した箇所を見ると、会社のセキュリティ管理の規定なのかもしれないものの、「お客様に回答できない」というのは最早論外でしょう。これではお客様の不安は増すばかりです。こういう情報漏洩を起こした会社は、一度問題が出たら管理全てを疑い、一度リセットした上で再構築する、そのために今回の経緯を全て明白にし、大袈裟でも管理が構築し終わるまでサービスを停止すべきです。そういえばYahoo!BBの情報漏洩事件が発覚したその日、渋谷で通常通りキャンペーンをしている人を見たとき、吐き気がしました。情報漏洩をした管理感覚に欠けた企業が、結局はお客様の安心より自身の利益を優先する、というのは如何なものでしょう。お客様はサービスと共に、その会社の信頼を買っているのです。
昨日取り上げた内容では、同局がコピーワンスを遂行していく方針が示されていましたが、このことを踏まえたTeSaさんのコメントが凄く的を得ていましたので、以下に記載します。

BS-iは自らには性善説(悪いようにはしないから事実関係非公開)を、ユーザーには性悪説(全面コピーワンス)という二重基準を実践しているわけです。

恐らく、被害者がもっと声を大にしてBS-iに抗議しないと、コピーワンスの件も、情報漏洩となる管理不足も一向に改善しないでしょう。そしてこういった事件の問題は、声を大にしない為に事件内容が風化、忘れられて、気付くとまた同様の問題が起こる、ということですし、コピーワンスやコピーコントロールのように「暗黙で消費者が理解した」と勝手に解釈されてしまうことにあります。こういった意味でもWatch Dogの機能を構築していく必要があります。

●追記 Watch Dogを作ろう
『CD輸入規制/改正著作権法のBlogリスト』を作成されたtami606さんが、Watch Dog機構作成の呼びかけをされています。

送り先は、この問題に関して何度もアピールを続け、5/25には見直し規定の明文化まで求めた全国消費者団体連絡会さんです。

何事に関しても、おかしいと思ったらきちんと声に出す姿勢を大事にしないといけません。というより、消費者の利益が阻害される際に当の消費者が声を出さないと、何事も暗黙の了解と思われてしまいますね。