facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

5/28審議終了後、音楽評論家高橋健太郎氏が記載したコラム:owner's log by Kentaro Takahashi:とある議員に送ったメールのコピペ

以下、抜粋させていただきます(一部加工してあります)。

三菱総研の予測に乗っかっている時点で、還流CDは存在し得ない。
三菱総研が予測の前提としている輸入権、まさにそれによって、還流CDの輸入が違法なものとなるからだ。
株式会社文化科学研究所は、還流CDが存在し得ない市場を想定した上で、還流CDが増えるだろうと予測している。
なんのこっちゃ?
(中略)
(文化庁の意見として)
これをミックスすると
輸入権を認めることでアジアにおける日本のCD市場は拡大し、その結果、還流CDは日本に入ってこなくなりますが、アジアにおける市場拡大の結果、還流CDがよりたくさん日本に入ってくることが予測されますので、還流CD阻止のために輸入権を認めなければならないのです。

すまん。誰か、まともな日本語に翻訳してくれ。

文化庁の取りまとめは、日本語として、本当に幼稚です。

資料のリンクを添付しておりませんでした。申し訳ありません。下記に記載します。

株式会社三菱総合研究所「アジアにおける日本音楽ソフトの需要予測」(PDFファイル)
株式会社文化科学研究所「日本音楽ソフトの還流量調査報告書」(PDFファイル)
・情報元:owner's log by Kentaro Takahashi:とある議員に送ったメールのコピペ

最後に、この万来堂日記: ウロボロス的皮算用 のサイトで高橋氏がコメントを寄せています。
(以下抜粋させていただきます)

今日一日でも分かったように、要するに、根拠もなければ、展望も何もないのです、この法案には。著作権というオモチャを新米の役人が振り回しているだけで、内実は何もない。
ヴィジョンがあるとしたら、海の向こうの誰かの頭の中にはあるかもしれないですけれどね。

本当にその通りだと思います。
著作権が「オモチャ」になっている今のやり方は、真の意味で著作権が必要な人間を侮辱しています。

●追記
OTO-NETA: レコード輸入規制、根拠資料の矛盾点 についても、高橋氏の取り上げた問題を分析されています。