facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

最新のBillboard Single Chart(2004/05/01付)
(○は赤丸、△はエアプレイのみ。シングル盤のリリースなし)

  1. Yeah!/Usher Featuring Lil Jon & Ludacris(10weeks at No.1)
  2. ○△I Don't Wanna Know/Mario Winans Featuring Enya & P. Diddy
  3. ○△Burn/Usher
  4. Tipsy/J-Kwon
  5. ○△Naughty Girl/Beyonce
    • Greatest Gainer/Airplay
  6. ○△This Love/Maroon5
  7. ○If I Ain't Got You/Alicia Keys
  8. ○△My Band/D12
  9. ○All Falls Down/Kanye West Featuring Syleena Johnson
  10. Dirt Off Your Shoulder/Jay-Z

やってしまいましたね。Usher。去年からのLil' Jonブームとはいえここまでのモンスターヒットとは思いませんでした。
これで10週連続の1位獲得で、Eminem"Lose Yourself"以来の連続での10週1位(Eminemは12週連続)。
しかもすぐ下には自らの"Burn"が虎視眈々とトップを狙ってます。
Usherが連続で1位となれば、Outkastの"Hey Ya!"→"The Way You Move"以来の記録となります。
多分ですが、アルバムタイトル"Confessions"(告白、の意)の通り、アルバムリリースに沿う形で「(TLCの)Chiliとは別れたんだ」と告白したことが女性ファン獲得の引き金かも。
余談ながら自分はこの"Yeah!"、アルバム出るまで好きになれなかったのですが、実際聴くと弥が上にも身体が疼きます。"Year!"以降はしっとり上質な大人風味で、いいアクセントになってるかも。
アルバムも3週連続で1位*1。で、Usherの前に屈したJanet"Damita Jo"は1ランク落とし4位へ後退。

で、正直なところ次の1位の可能性がUsher"Burn"と同じくらい高いのがMario Winansの"I Don't Wanna Know"。クレジットからも分かる通りEnyaをサンプリング。思いっきり反則といえば反則ですが、彼は一時代を築いたレーベル、Bad Boyの有力プロデューサー。さすがはボス、P. Diddy。分かってますね。
20日に久しぶりのアルバム"Hurt No More"をリリースしたばかり。久しぶりというのは、97年に一度Motownから"Story Of My Heart"をリリースしてます。これが今改めて聴くと、春の夜風が似合うような大人のソウル(表現力ないね自分)。ヴォーカルの線は血縁のBeBe Winansとはちと遠いけど、曲のクリエイティブセンス含め、全体的な大人感は高いです。
全米のエアプレイ、Radio&RecordsのPopチャートを見ると、
1位"Year!"
23→14位"I Don't Wanna Know"
24→16位"Burn"
となっていて、どっちが1位になってもおかしくない、いい戦いです。

5位のBeyonceと7位のAlicia Keys(超名曲!)は共にMissy Elliott(祝来日決定!)とのツアーを敢行。12日のNY公演では1夜限りのDestiny's Child再結成(といっても解散した訳ではない)を披露して、話題性も十分。ちなみにオープニングアクトが3rdアルバムをドロップしたてのTamia。アルバムはR&BとPopの中間位。悪くはないんだけど、ちと物足りなかった。

8位のD12。実力はあれどEminemのバッシングが個人的には苦手です。今回の槍玉はあのJanetとJustin Timberlakeの胸騒動。EminemはJanetではなく、昔からインシンクが大嫌いだったそうで。ええ、はけ口をクリップで晴らすという姿勢には感心できませんが。とはいえ"Lose Yourself"等の一連のDr.Dreサウンドには抗えない魅力有り。

9位はついに来ましたね!Kanye WestAlicia"You Don't Know My Name"やTwista"Slow Jamz"でヒット連発しながら、初のリーダー作"The College Dropout"が同日発売のNorah Jonesのセールスに及ばず2位止まり。そんな悔しさを晴らすようにTop10入り。今回の相方、Syleena Johnson。Jiveより2枚のアルバムをリリースしていますが、まずは2枚目"Chapter 2:The Voice"収録の"Faithful To You"を絶対聴いてください。信じる恋愛の歌。心こもってます。
ちなみに彼のアルバムで紹介された、熊ロゴのTシャツはこちらで購入方法参照してください↓http://www2.odn.ne.jp/blackmusicfan/today-cd/old%20data/2004.4/banngaihen2/index.html

10位以下ではKanyeプロデュースのTwistaの"Overnight Celebrity"が12位、そして期待は18週目で11位と、Hip-Hop系では長期熟成傾向のPetey Pablo"Freek-A-Leek"が11位まで上昇。

更には、Top40入りとして、
37位 Happy People/R. Kelly
38位 Don't Take Your Love Away/Avant

R. KellyフォロワーのAvantが肩並べて入ってきてます。Avantはドラムのイントロで70's臭を一気に醸す大人のバラード。R&B評論の大先生、JAM氏も絶賛しています。
R. Kellyは5月発売予定の新譜からの先行で、こちらもソウル風味いっぱいのミディアム。今年はソウル臭がヒットのポイントでしょうか(Kanye氏もソウル早回しとかにこだわってるし)。

*1:初週売上は男性R&Bアーティストでは最高の109万枚