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鬼束ちひろ 移籍決定で活動再開へ
スポーツニッポンの記事より。以前コチラでも触れたのですが、活動再開の模様です。
(以下記事より一部抜粋)
3月17日に発売したベストアルバム「シングルBOX」を巡り、トラブルが発生したとみられている。
トラブルの内容を伺う…のは野暮なことと思いますが、仮にアーティストの意思等を何らかの形で前マネジメント会社や所属レコード会社やが裏切ったのであったならば、許せないものがあります。
尚、所属レコード会社がソニー・ミュージックエンタテインメントになる、とも報じています。
「このCDのコピーコントロールはあなたのハートにある」
名言です。
音楽配信メモより。本日、約10年ぶりのオリジナルアルバム「There She Goes」をリリースする戸田誠司氏(オフィシャルサイトはコチラ)の言葉です。
新譜にはCD-EXTRAとして192KbpsのMP3ファイルが全曲収録され(PC等で音楽を聴く戸田氏は、自分がCCCDでリリースするのは「単純に倫理的におかしい」と発言)、MP3と同じフォルダのReadme.txtには
Copy control of this CD would be up to you.
このCDのコピーコントロールはあなたのハートにある。
と記載されています(上記は音楽配信メモより抜粋)。
CDを(個人的な範囲を超えて)コピーすることについては、最終的には各個人の倫理・モラルが問われるもの、というのが自分の見解です。そのモラルを、レコード会社が信用していない故のCCCD化、と思うのです。
●音楽配信メモにて、HONDALADYのマル氏(Vo)のCCCDへの見解が示されているblogがリンクされております(コチラにあります)。
6/15 京都市にて緊急フォーラム:音楽を自由に選択出来る権利を!が開催
昨日開催された京都市での緊急フォーラムについて、以下に参加された方のレポートが記載されております。
実質、高橋健太郎氏メインで進行され、民主党議員の福山哲郎氏も参加されたとのことです。尚、万来堂日記の管理人、旅烏氏が改選議員と立候補予定者及び各政党の府連に送付したメールでの質問内容に、上記フォーラムに参加された福山議員より返信がありました。万来堂日記「福山哲郎事務所からの返事」を参照してください。
以下、ShaggyDogsGallery『行って来ました「音楽を自由に選択出来る権利を! 」』の内容から、一部抜粋させていただきます。
●文化庁の役人はネットを毎日チェックしている。だから反対の声を途だしてはいけない。問題が沈静化したらいい様にされてしまう可能性がある。
●民主党のマニュフェストに輸入権(という言い方だったかうる覚え)についてチェックすると明記されてる。
●こういうイベントを各地でやって行く事が大事、その際は文化庁やレコード協会等の人間も声をかけてみる。
●watch dogサイトのアイコンをBlankeyJetCityのジャケ等も手掛けてるGデザイナーの信藤三雄さんにお願いしているらしいです。
これはどういうものが出来るのかちょっと楽しみ。
常に法の悪用を防ぐべく監視し、声を挙げ続けることが何よりも大切です。文化庁の役人もこのような声を無視しているわけではない、ということが分かったわけですから、動き続けないといけないですね。また、未だこの問題を理解されていない方が多くいる(ゲストスピーカーのレコード店の方や司会者も状況を把握してない様子だった、と記載されているので、未だ状況が認知されていないと考えるのが自然)わけですから、そちらにもアクションを起こし続ける必要が絶対にある、と考えます(その為にメディアに働きかけるのもひとつの手段でしょう)。
それと、各人がきちんと自分の意見を持って行動することも必要ですね。こちらに関しては、ShaggyDogsGallery『行って来ました「音楽を自由に選択出来る権利を! 」』の内容から、一部抜粋させていただきます。
会場からの質問で「今後どうやって行動して良いのか分からないから方向性教えて下さい」
というような事を聞く人が数人いた。
でもそれって誰かに聞くべき事なのか?自分の頭で考えるべき事でしょう。
誰かから方向性出してもらわないと行動起せないのじゃ意味が無いと思う。
それは自分の意志ではないから長続きしないだろうし。
そりゃやり方はわからんかもしれないし、この問題を動かして来た人に聞けば教えてくれるかも?
というのは分からんでもないが、まず自分の頭で何をするべきか考えるべきなんじゃないのか?
みんながこういう行動してるから賛同すればいいや、では流されてるだけじゃないのか?福山氏は同じ内容のメールやファックスが来た場合は引きますとの事。誰かに動かされてるんじゃないかと言う事で。
自分の言葉で書くのが大切かと。
音楽業界の現状と今後について、各氏の見解
●山下達郎氏
先日O.A.されたTOKYO FM "山下達郎 Sunday Song Book"の中で、山下氏が以下のような発言をされていたとのことです。
「CCCD問題、輸入盤規制問題、色々ありますが、いいんだよ。そんなもんは。音楽は無くなりませんから。レコード会社が無くなったって音楽は無くなりませんから。安心してやっております」。
(以上、ふっかつ!れしのお探しモノげっき「こんなテキストをみつけました。」より一部抜粋)
●コロムビアミュージックエンタテインメント 代表執行役兼最高経営責任者 廣瀬禎彦氏
一方で、レコード会社の立場から音楽業界を捉えた廣瀬氏のインタヴュー内容が、Tokushin Music Reportに掲載されております。
(情報元:noecho〈打てば響かない〉『「マツケンサンバII」はCDDA!(祝)』…こちらではドリーミュージック 代表取締役副社長 郄橋裕二氏のインタヴュー記事のリンクも掲載されています)
以下、気になった箇所を抜粋します(一部加工)。
インタヴュアー:冒頭の「更なる市場低下」の話ですが、由々しき事態です
廣瀬:確かに大変な状況ですが、私がかつてライヴ・イベントなどやっていた頃は、音楽に関してそんなに不景気感はありませんでした。皆さん音楽が好きで、ライヴ・イベントを実施すれば多くのお客様が集まられ、楽しまれました。そう思って、音楽産業の頂点でありますレコード会社に来てみたら絶不調じゃないですか。「あれっ、おかしいな」というのが来ての実感です。ですから、音楽そのものというより、音楽産業の上部のところが業態として難しい状況にあるということだと思います。
インタヴュアー:CEOとしてどうしますか
廣瀬:世の中で音楽を楽しむという日常生活に変化がないのに、何故CDを中心にビジネス展開しているレコード会社が良くないのか。ここを解明し理解しようというのが第一歩でした。その結論は、先程も申し上げましたように、音楽トータルの需要は落ち込んでいません。むしろ音楽に接する機会はますます増えています。デマンドをビジネスとして実現する資格が、CDだけではなくなっているのが現実だろうと考えたわけです。
廣瀬氏は音楽業界の大きな動きとしてDVDの登場(CDからの移行)、及びWindow98以降、制作・配信でのパソコンの飛躍的活躍を挙げています。そして配信等の流れから、以下の質問へ(一部抜粋)。
インタヴュアー:そうなりますとパッケージの将来が不安です
廣瀬:人間が地球に誕生して以来、音楽はあり続けました。音楽がパッケージ化されたのはエジソンの発明からで100年しか経っていません。その100年の歴史が音楽の全てを決めるわけにはいかないでしょう。たまたま100年の歴史が終わりを告げようとしている時期かもしれません。
インタヴュアー:パッケージ販売を業としているメーカーのビジネス基盤が変わるということですか
廣瀬:確かに変わりますが、音楽ビジネスの本質は変わらないと思います。パッケージ・ビジネスをしてきたのか、音楽ビジネスをしてきたのかという点で、音楽をビジネスにしていくのは今後も変わらず、パッケージ・ビジネスは大きく変化していくということだと思います。
●坂本龍一氏
Yahoo!ミュージック - 坂本龍一独占インタビュー(掲載期間:2004年6月14日〜7月16日)にて、コメント映像の配信を含めて掲載されております。
(情報元:ふっかつ!れしのお探しモノげっき「京都メトロでのシンポジウム」)
特に、"これから起こるべきビジネスシーンの変化と次世代アーティストの可能性について"という副題のついた「5:日本の音楽シーン」は必読です。音楽の形の変化に合わせて、小売店及びレーベルも変化が問われる、としています。そして、
坂本龍一 : この間も友人とそんな話をしていたのですが、ぼくはつくり手ですから、例えば携帯を使った新興ビジネスや古くからあるレーベルなど、いろんな勢力が入り交じった戦国時代に突入しましたね。
ぼくとしては「戦え」と。
つくり手のぼくは勝った側と仕事します、という立場です(笑)。ぼくはその様子を見物するだけです……(苦笑)。
(以上インタヴューより一部抜粋)
とこの章を締めくくっています。
上記3名の意見はいずれも、「音楽はなくならない、それどころか需要と消費はもっと伸びている」と要約できるでしょう。ただし、それに逆行してCDの売上が減少しているという事実があるわけです。
坂本氏も広瀬氏も言及していますが、変貌していく音楽形態に沿って、時に先導して、消費者・リスナーを裏切らないきちんとしたビジネスモデルを展開していくことが最重要でしょう。レコード会社は無くなることはないと思いますが、現状のCCCD・輸入CD規制という、消費者無視の業界偏重主義を貫けば必ずやその驕りが自分の首を絞める、と思うのです(また、それをレコード会社自身に分からせたいという思いもあります)。しかし、配信が可能になり音楽ビジネスの参入が幾分しやすくなったとはいえ、レコード会社にはプロモートの有効な方法やマーケティング術という、これまでの経験が蓄積されているわけですから、それらを次世代への音楽形態に関するビジネスにも生かして欲しい、と切望します。