facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

"ありえない"ことが起きてしまった特許庁の責任は重い - "神田うの"商標登録問題

タレント、神田うの(31)の名前が第三者によってすでに商標登録されている可能性があることが5日、分かった。うのが同日、明らかにした。うのは「『神田うの』の商標が全然関係ない人に取られてる。本名なので返していただきたい!」と怒りを爆発。
(中略)
「新作のコンセプトを『うのドール』にしようと思ったら商標が取れなかったので、ブランド名を使った『シェーナ・ドール』にしました。ちなみに『神田うの』も商標が取られてるので登録できないんです」と激白。うのによると、友人から名前(本名も同じ)が商標登録されていることを聞いたそうで「めずらしい名前なのに。取られちゃってるんですよね。全然関係のない人が取ってるらしいんです。本名なので返せという感じ。返せ、返していただきたい」と不快感をあらわした。

 特許庁によると「神田」「うの」という言葉が含まれた商標はあったが「神田うの」では確認できないという。同庁は「申請中だと検索できないので分からないが、他人の氏名そのもので商標登録するときは、本人の承諾が必要なのでありえない。けれど一部名前が含まれた商品名となると分からない」と説明。「うのドットコム」「うのドール」など商品名と見なされた場合は登録が認められる可能性があるという。

少なくとも"ありえない"はずの事が起きているわけで、ありえない事(一部名前が含まれた商品名となると分からない、と釈明していますが)を許してしまった特許庁…機能自体に不備があったと断言していいでしょう。また、"申請中だと検索できないので分からない"としているが、少なくとも本人が問題を提起している以上、分からないというのは言い逃れです。
例えばその"商標"を、神田うの氏のイメージや信頼を著しく損なわせる商品に利用されたら。本人が訴えたところで"商標なので商品の流通を止めることはできない"といわれかねない状況なのです。これはなにも有名人に留まるものではないでしょう。特許庁の言い逃れは、被害が出た時でさえ"分からない"という言い訳をさせてしまいかねない、その意味で悪質な行為です。
国の機関というのが曖昧であっては、"逃げ"であってはならないのです。