facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

6/25@下北沢BIG MOUTH

川上大典さん出演のライヴに、下北沢BIG MOUTHへ。この日28歳の誕生日を迎える大典さんのライヴ、実はライヴハウス側が大典さんに対バンしたい方を伺い、その方をブッキングしてくれたという…なんとも粋な計らいで、かのASIA SunRiseとの対バン決定! 2月の吉祥寺での伝説的ライヴを観た自分、大典さんにASIA SunRiseとあっては黙っちゃいられません。というわけで眠い頭を叩き起こして下北沢へ。ちなみに東横線で渋谷まで行って、そこから井の頭線乗り換えなんですが、渋谷行電車の中で爆睡し、そのまま田園調布まで引き返される始末…(なおこの後日曜は完全に死亡…ベッドで爆睡しまくりでした)。
何気に下北沢来るのも久しぶりで、寝過ごした影響もあって買い物もロクに出来ずでしたがあの街並みにいるだけで落ち着きますね。人は多いけど風景と合う気がします。渋谷よりも馴染んでる。ちなみに下北沢のライヴハウスに入るのは初めてだったりします。
たどり着いたBIG MOUTHはガラス張りのライヴハウスで、車のヘッドライトの河と街灯とアーティストがうまく混ざっていく、不思議な部屋。そして紅い照明が実に綺麗でした。
それでは振り返ってみます。

(はてなの写真の都合上、写真掲載が出来ません…ご了承ください)


コトノハ
不思議な感覚を湛えた音楽。浮遊感有ったり説得力を帯びたり…言葉遣いも楽しく、"痛いの痛いの飛んでけ"というフレーズがうまく使われた最初の曲から、不思議な世界に誘われるようでした。MCから曲への入り方もスムースで、曲・MCでのコトノハ世界は充分確立されてます。後でBlogも確認したのですが、コトノハ世界の一端を覗けるような不思議に気持ちいい状況がそこにありました。音世界を含め、かなり気になってます。


川上大典
誕生日にライヴ、そして憧れのASIA SunRiseとの対バンともあってからか、若干肩の力が入ったかなという印象はあるものの、それ以上にこの日の充実感が会場全体に溢れてたように思います。それが象徴されていたのが1曲目に披露した新曲「myself-yourself」から、続く「ふたり星、願い星」への流れ。夜の歌を歌う、というコンセプトとはまた一味違う、明るく温かいメロディ(共に口ずさめるような楽しさに満ちています)に、心の余裕やこの日を楽しもうとする姿勢が感じられました。そのまま「Two of us」へ。この頃には後藤冬樹さん、舞さん等も到着し、皆で大典さんの誕生日を見守り、祝おう!という温かな視線が会場を包んでいました。
そして自身の原点といえる曲、「旅路」。大切な節目節目に披露しているように思うのは自分だけでしょうか。ともかく詞を噛締めるように思いを込めて歌う姿が感動的。そのまま最後の曲、「Thanks」へ。この曲は初めて聴くことができたのですが、ありったけの感謝の意を誠実すぎるくらい真っ直ぐに伝える大典さんの姿が印象深く心に響きました。真っ直ぐな大典さんの気持ちが強く心に刻まれた、味わい深いステージでした。


三人書房
兄弟ユニット。髪型が全く持って違うので兄弟といわれて最初ビックリでした。声は若干細いかもしれませんが、それを補って余りあるギターの熱い演奏に驚き。ファンク系の巧さはかなりのもので、乱れることの無い演奏はさすが兄弟、といった感じです。
実はCDが無料配布されているとのことでしたが、挨拶出来ずじまいで結局戴けませんでした。HPにも曲目等掲載されて無いのでライヴ再訪したいと思います。


ASIA SunRise
2月の吉祥寺ライヴ『男の弾き語りの神髄を知れ』以来となるステージ。今回はパーカッションなしの完全弾き語りなのですが、まるで何人もセッションに参加しているかのような熱いステージ! ギター1本だけなのにひたすら熱く、音像が厚く感じられるような、パワフルなライヴでした。
半数以上はおそらく未CD化音源なのですが、これが覚えやすく歌いやすい曲ばかりで、歌ってると心が和らぎ軽くなりそうな幸せなメロディ満載。彼の曲名にあるような「Happy」な感じに満ちたステージ。圧巻は…全曲でしょう。兎に角最初から最後まで眼が耳が離せないステージで、気付くと1時間くらい経ってたのかもしれません。土曜の夜だし、ということでいつもより長め、しかもアンコール(それも2度も!)込み。とりわけ、「Touch」のワンループの中でのクールさと熱さを両方備えたそのバランスや、1度目のアンコールでの「Local Power Vibration」の、もう何も考えられないくらい引き込ませてくれる歌ぢから! ただひたすらに熱く、格好よすぎでした。


ライヴ終了後は誕生日のケーキ(型ローソク)のローソク消し(しかも消した後になぜかアンコールの声が起き、都合3度も消すことに! それにしても、盛り上げ役の店員さん、Live中も一緒になって盛り上げてて実に好感が持てました)、そしてあっこさんの"後藤冬樹さん(の曲)が聴きたい"という良い意味でわがままな(笑)リクエストを快く引き受けた冬樹さんによる「MOVE」のライヴ!と、凄く華やかな夜となりました。何より、冬樹さんやASIA SunRiseといった先輩方に囲まれた大典さんの素直な笑顔が印象的でした。


大典さん、誕生日おめでとう! 実り多き1年になることを心から願っています。