facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

6/15『ハートブレイカー達の集い』@四谷天窓

何気に今週は私事ながら強行軍。火曜から金曜まで朝から夕方まで台場にいて接客、その後会社で残務処理というハード帯、それでいてどうしても行きたいライヴが今日から3連チャン+火曜はゴスペルレッスン、という…倒れたら笑っちゃおうというくらい変なテンションです。
というわけで、時間あるときにレヴュー!というわけでこれまでで最速?のレポート。


以前ここで触れた、竹内真さんオンバト熱唱編出演時に司会とのやり取りで出てた"失恋ソングばかり歌う…"という、落としまくりイヴェント(?)、『ハートブレイカー達の集い』に行って来ました。時間の関係上、一番手の山嵜大路さんを観る事は出来ず(残念…)、二番手からの観賞となりました。


ART
古賀久士さんのピアノをバックに、今回はギターなしで。前回w.jazで拝見した時があまりに良い内容だったのでどうしてもそのときと比較してしまい…今回はヴォーカルが浮遊してしまってたかな、という印象はあります。それでも「ブルーレイン」や前回初披露の新曲等、この半年くらいで誕生した作品のクオリティは高く(今回は「サイボーグ』(仮?)という新曲も初披露)、またピアノとの息も合い、ピアノとヴォーカルがきちんと呼応してたのも良かったですね。四谷天窓は初?かもしくは片手で数えるくらいしか行っていないはずですが、照明等もうまく彼の世界観を醸し出し、ハコとの相性もかなりいいのではないでしょうか。
それにしてもサポートの古賀さんとのMCでの息は…絡まってるかそれ以前に繋ぐ糸がないんじゃないか、というくらい噛み合ってない(苦笑) そのやり取りが失恋曲のクッションになって悲しくなりすぎず良かったのかもしれません。


ラブアタックイブ
かなりご無沙汰してしまいました。曖昧な記憶ながら、もしかしたら昨夏の原宿コンシールカフェでの(閉店前の)ライヴ以来かもしれません。その間にモスバーガークリスマスソングコンテスト最終選考まで残る、オンバト熱唱編でのオンエア、CDリリース…等精力的な活動を行っておりなかなか観れなかった事を後悔。まさか世界観とか変わってたらどうしよう、とちょっとだけ思ったりしたのですが。
そんな心配は杞憂でした。一曲目の「夏の合い間」(表記違ってたらごめんなさい)からラブイブ節全開!(ちなみに雰囲気を例えるなら、ハナレグミをよりドリーミーにした感じです) 失恋曲オンパレードのはずなのに、出演5組の合い間、インタールードよろしく明るい曲をふんだんに取り入れた彼らしい箸休めならぬ心休め。この心遣いがニクイ!逆に失恋の曲がもっと悲しく聴こえるじゃないですか。今回はワンマン以来の披露となった「京都」があまりに胸詰まらされました。それにしても終始穏やかな世界、高い集中力と声の魔法(本当にふんわりとして包み込まれるよう)を持続できるラブイブさんの力量には脱帽です。


柿沼孝弘
柿沼さんのライヴ、(もしかしたら柿沼さん自身に"初めてかもしれない"と伝えたのですが、実際は二回目でした…ごめんなさい) 久々の拝見となりましたが、普遍的な良さがあって、かなりツボかもしれません。
ツボなのは後述の音以外にも彼が醸す雰囲気。特にMCで話していた自身の性格について、実は何気にどころかかなり自分と似ていたのです。妙な親近感も覚え、それがより彼の音をツボにさせたのかもしれません。
今回二曲目に披露した「「愛してる」と云う」は以前、コンピレーション『グランドピアノカフェにて vol.1』にも収録された曲。アルバムタイトルが示すようにピアノをバックに歌われてた曲を今回はギター弾き語りで披露。全く違和感なく聴けたのは声の普遍的な良さ、そして純粋な曲の良さに他ならないでしょう。個人的には「SYNC」「君は生きる」も大好きな曲です。


竹内真
主催&企画者である竹内真さんの登場。味わい深い歌、歌によりはっきりと印象の違いを魅せる声の引き出し方、そしてやわらかな(だからこそより心に沁みこみやすいのだろう)ギターの音色…いつ聴いてもストレートに心に響いてきて、真さんの実力を見せ付けられました。何も言うことはないです(水を持っていった自分をイジる以外は(苦笑))。
個人的に真さんの曲の中で一、二を争うくらい好きな「ハナビラ」こそ歌っていただけませんでしたが(リクエストすれば良かった…と今更ながら後悔)、王道の「goodbye my friend」「流れ星」(この2曲を連続させる構成もニクイくらい良かった)にラストの「薬箱」等、満足の選曲でしたね。一方でさらっとおだやかな世界の「ココア」等を挟み緩急つけた構成もいい意味でズルく、まんまとやられてしまいました。


失恋への過程が様々であるように、今回披露した各アーティスト、それぞれの曲も実に様々な失恋の世界を紡いでいて、表現の広さに脱帽でした。思っていた以上に笑い声の絶えないイヴェントでしたがこれはこれでアリではないでしょうか。楽しいながらも切ない(むしろ、楽しい分だけ切なさがこみ上げた時にその切なさがより強く感じられるのでしょう)イヴェント、ありがとうございました。