facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

Destiny's Child解散に思う

6/14付のスポーツ誌や芸能ニュース取扱サイト等で取り上げられていましたが、00年代を代表するR&B/Popアーティストといっても過言ではない(でしょう)、Destiny's Childが解散を発表しました。

R&Bサイトの中でも見事な考察を持っていると言っていい、『キラキラ・サ・ラウンド』さんから。おそらく日本のサイトではどこよりも早く解散のニュースを提供していたといっても良いのではないでしょうか(掲載は13日午前でしたでしょうか。尚、CDJournal.comでは同日午後、BARKSでは14日に掲載)。同サイトから、デスチャの歩みを掲載されたサイト等、拝見することが出来ます。必見です。
ちなみに、解散の報道については下記を参照してください。

解散報道で思ったのは、再び主流になるのでは、と思われたR&Bヴォーカルグループ。そのムーブメント。一気に萎むのでは、という心配を抱かずにいられません。
昨年11月にリリースされた『Destiny's Fulfilled』が、これまでのBeyonce一辺倒・男性バッシング/強い女性像というイメージをいい意味で覆し、あくまで主役を3人の可憐なコーラスと歌自身(先行カットされたシングル2曲こそアップだったものの、他はバラード主体で"聴かせる"構成)に据えて作られており、R&B、いやPopの世界でセレブの地位に上り詰めた彼女達がこういったR&Bの原点・良心に帰るという姿に、暫くHip-Hop中心でおざなりにされていたといって過言ではないR&Bヴォーカルグループに再び脚光が当たるのではという期待を抱かずにはいられませんでした。
現に90年代に一大ムーブメントを築いたBoyz II MenEn Vogueはインディへ(今のインディはメジャーに引けを取らないクオリティの高さではありますが)、Brownstone等数多のグループが消息不明もしくはソロ活動でグループとしての活動が音沙汰なくなっていて、そんな中でのデスチャ復活、しかもコーラスワークに重きを置いた構成の素晴らしさが公明になってくれるのでは、という期待がありました。現に時期を同じくしてNew Editionの復活や今年デビューしたN2U、更に噂レヴェルながらXscapeの復活に、前述En Vogueのシーン復帰(を匂わせる、Stevie Wonder「So What A Fuss」への参加−PVにも)等、デスチャ復活は既に多方面(とりわけレコード会社への意識付け)に影響を与えているといっても過言ではなかった…それだけに、今回の一件でムーブメントが弱まっていくのでは、という懸念を抱いてしまっています。

ただし、個人的な考えながら解散が覆され無かったことになるのでは?という期待も抱いています。解散発表の数週前に"年内にゴスペルアルバムをリリースする"というアナウンスがあった(tvkBillboard Top 40』で報道されていた)ので、次のアルバムを出す構想があって解散?という思いもあります。

暫くは報道を追い、状況を見守ろうと思います。

Destiny Fulfilled

Destiny Fulfilled