facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

音楽ファンの意見を汲むこと

以前、ここでFree Music Watchdog『音楽メディア関係者有志による情報中継所:文化庁への要望事項』を取り上げました。その要望事項に対して、意見が出始めています。

管理人のsandmanさんが上記Free Music Watchdogのコメントで、

「音楽関係者と音楽ファン」の代表であるかのようなふりをして、勝手に行政当局と交渉を持つのは、いかがなものでしょうか?

(Free Music Watchdog『音楽メディア関係者有志による情報中継所:文化庁への要望事項』コメント欄より抜粋) と発言し、その発言元となる自身の見解を詳しく自身のサイトにて記載しています。また、sandmanさんの意見を踏まえ、旅烏さんも自身のサイトで見解を述べています。

自分自身の見解は、旅烏さんに近いです。28項目中23項目のみの掲載にとどまっていたことの不自然さにひっかかりを覚えていたことも確かです。しかしそれ以上に、やはり広く音楽ファンへの意見聴取を行わないままで提出に至ったことは、輸入CD規制問題導入への布石となってしまった消費者側不在の議論や、(私見ですが)現在のプロ野球でのオーナー都合のみを反映した流れ(渡辺元巨人軍オーナーの選手等の見下しは、人としての態度に欠けます)に通じるものがある、つまり結局は業界の密室性が全てを牛耳りそこに消費者の意見が反映されないという不満を強固なものにしてしまう、というこれまでの方程式と同じ、となってしまうのです。ですから、ここはひとつきちんと提出前に意見を募集するなどオープンにしてほしかった、と思います。もしこれまでのblogや掲示板でのやり取りを元にした要望であれば、そのことを記載すべきだったと思います。

凄く厳しい表現となってしまいましたが、ほぼ全ての音楽ファンが不条理な輸入CD規制を望んでいないからこそ、改めて慎重に行ってほしかったかもしれません。これまでの高橋氏等皆さんの努力に最大限の賛辞を送るからこそ厳しい表現になってしまいました。

●追記
後にUnforgettable Days『Free Music Watchdog:「文化庁への要望事項」を斬る』に高橋氏や音楽配信メモの津田氏がコメントされています。高橋氏のコメントに今回の要望の経緯や23項目記載の理由が示され(丁寧に状況を記載しており)、自身が上記で示した違和感は取れました。同時に自分の早合点な部分に反省しています。
文化庁がどのように高橋氏をはじめとする意見を汲み、最善策を作るか、公表することを文化庁に求めたいと思います。