facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

アメリカメジャーレーベルのアーティスト斬りが始まった←hidemuzicblog「Warner Brothers80組のアーティストを解雇」

(情報元ニュース:RollingStone.com"Warner to Ax Eighty Artists")
以前、輸入盤CD規制問題が掲載されて事から当ブログにて取り上げたHip-Hop/R&B専門誌「blast」では、アメリカ大手レーベルCEO交代劇(アリスタ、デフジャム、ワーナー等)に迫るという掲載されていました。その中で『年間10000ドルの経費削減を目標として、20%のアーティストをクビにするEMI』(P115より抜粋。文:河地依子氏)とあり、更に一連の企業が社員のリストラを実行する方向となり、ワーナーは3月の大規模再編にて1000人(全社員の20%)が解雇されています。
そのワーナーのリストラ(しかもジャズ部門まで切り捨てられていたのは知らなかった…)記事を以前コチラにて取り上げていたブログサイト、hidemuzicblogでは、今度アーティストのリストラをも行うと発表したことを伝えています。170組中実に80組(!?)という、何とも恐ろしい内容です。その中には"Semi-Charmed Life"を大ヒットさせたThird Eye BlindやThe Breeders、Stereolab(これ聴いたら、友人のstrange music page管理人、kei氏は悲しむだろう…)がリストラされ、更に"I Don't Want To Wait"のヒットを持つPaula Coleも今月の契約終了後更新されないだろう、ということ。
上記のアーティストがリストラの憂き目に遭ったのは、レーベルの要求する売上を満たしていないから、というのがhidemuzicblogの文面から伝わってきます。また、the DarknessJason Mraz、Jet(Jetは今アメリカのロックエアプレイチャートで1位だった、と昨日のInter-FMで流れていました)についても『アルバム製作のバジェットカットは免れない』(以上抜粋)とのことで。
…こういうニュースを見るにつけ、日本の愚かなレコード会社動向と違ったベクトルながら、アーティストは利益の為でしかない、というアメリカのレコード会社の意向を見せ付けられたようで吐き気がします。それも80組…新しいアーティストを育てようとする気概もないのか、と糾弾したくなります。
現在はインディもネット普及に伴い活動(販売等において)の場が拡がって来ているし、何より音楽活動の制約は受けにくい、自由に(売れ線等に囚われ過ぎない)創作が出来るとは思います。がしかし、まずは当のメジャーがこのような利益偏重主義=アーティスト創作の軽視、であることは、ワーナー内外、全てのアーティストが脅威に思っているはずです。無論日本でも。
●追加:hidemuzicblog「Warner Brothers80組のアーティストを解雇」の記事の巻末で、佐野元春氏の動向に触れています。

ミュージックマシーンの管理人、タクヤさんは、この件に関して『流通はユニバーサルミュージックが担当する模様です。会場では大滝詠一からのビデオメッセージも披露。この日のセットリスト6曲がなにかを物語っているような。』(以上抜粋)と語っています。で、その6曲は、

  1. ソー・ヤング
  2. スターダストキッズ
  3. Back to the street
  4. Please don't tell me a lie
  5. ハッピーマン
  6. アンジェリーナ

とのことです。残念ながら自分は佐野氏に詳しくないのでこれ以上分析できないのが残念です。