facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

6/2決議後の意見

●報道:ITmedia ライフスタイル「著作権法改正案、“修正”ならず――文部科学委員会で原案通り可決」
(情報元:d.e.plus | 著作権改正法案 6/2「そしてこれから」)
この報道が特にテレビ・ラジオ・音楽雑誌という音楽に密接に関連するメディアが、(どう報じるか以前に)きちんと事実を報道してくれるか、を見極めていきたいです。今回の一連の報道で積極的なメディアと消極的なそれが分かったわけです。消極的メディアが報道を控えた理由での「タブーだった」と言われればそれまでかと思いますが、それは(厳しく言うようですが)あくまでメディアの事情であり、今回の法案の製作〜成立過程同様に「消費者の意を汲んでくれない」メディアは私達から切っていくのもひとつの選択肢かもしれません。かなり厳しい物言いですが。
逆手にとって(?)、私達が事の重大さをマスコミに働きかけることで付帯決議をより多くの国民が監視するよう働きかけることも出来るかもしれません。


高橋健太郎氏ブログコメント更新→owner's log by Kentaro Takahashi「力及ばずでした」
高橋氏のコメントが更新されています。高橋氏が本日の川内議員及び横光議員に感動したとのコメントに加えて、川内議員への心からの御礼が述べられています。

川内議員には本当に心からお疲れ様でした、ありがとうございました、と言いたいです。議員は立法府で働いているのだということ、大臣答弁を引き出すためでも、付帯決議をするためでもなく、より良い法律を作るために働いているのだということを今日の川内さんの質問は見せくれました。「最初に」の一言をいつか僕達は川内議員とともに勝ち取りましょう。

(以上一部抜粋させていただきました)
私からも、「高橋さん、川内議員、本当にありがとうございます」という気持ちで一杯です。法案が原案通り通ってしまったことは本当に悔しくて仕方ないのですが。ここからがスタートと考え、注視していきます。

その高橋氏が昨夜、HMV小倉弁護士と作成した付帯決議のが、原案採決後、自民党議員から読み上げられ、その大半が採用されました。

昨夜、僕達が考えた付帯決議がかなりの部分、採用されました。今さら付帯決議、という気持ちもなくはなかったですが、でも、やらないよりはやった方が良い。海外の権利者を拘束する効力はなくとも、政府与党がこれを尊守するなら、それなりに高いハードルになるでしょう。

(以上一部抜粋させていただきました。尚、内容及び修正は、当日の審議会のネット映像及び高橋氏のブログを参照してください)
この付帯決議をもって、私達は政府与党及びレコード業界・レコード協会の動向を注視していかなければいけません。


●藤川毅氏ブログコメント更新→Dubbrock's Dublog「著作権法の一部を改正する法律案 衆議院文部科学委員会で可決」
藤川氏のコメントは上記高橋氏同様必読です。本当に今回の件が(我々に身近な問題ということもありますが)政治にいかにして接点を持つのかを考えるきっかけになった上、メール・ホームページ・FAX等を取り上げてくれたという(一応の…結果は原案可決という結果ですが)ことを知ることは大きな一歩だと思います。おそらくは政治家がここまで国民の意見を感じたことはないだろう、とも思うのです。
そして、藤川氏はすごく前向きです。(以下一部抜粋)

委員会採決が終わった後、川内議員から携帯に電話をいただきました。第一声こそ「お疲れさまでした」と過去形でしたが、その次の言葉から我々の会話はこれから「何ができるか!」「何をすべきか!」という話をしました。今回のような形で改正の法案を通すのは、本当に悔しいけれど、僕らは前向きですよ! 既に次のアクションへと踏み出しています。

次の一歩を踏み出す時が来ています。


音楽配信メモ著作権法改正案、“修正”ならず――文部科学委員会で原案通り可決」
こちらも必読です。『既に深夜営業へのクラブの締め付けはこの春から厳しくなってる。』については、恥ずかしながら初めて知りました。自分の知らないところで自由が搾取されていくのはもう御免です。


OTO-NETAも、音楽配信メモ同様、全体の色調が変わっています。本日の内容を分かり易くまとめていらっしゃいます。


●謎工さんのブログ、melma!blog [The Trembling of a Leaf]「衆院文科委(3)・The Defoliant」
謎工さん、本当にありがとうございました。謎工さんが謝罪する必要は全くありません。
そして、謎工さんが言うようにこれで終わりではないのです。

どんな分野の話であっても「自分には関係無い」と思わず、自分の趣味に魔手が伸ばされた時の状況を考えて、どんなに小さな声でもいいから発言してください。
そして、政治に失望しないでください。今回の悔しさを胸に、我々の怒り・哀しみ・悔しさを代弁してくれる議員を、与野党を問わず一人でも多く国政の場へ送り出すべく、行動を起こしましょう。

謎工さんの記述より一部抜粋させていただきました。私もそうですが、上記意見と同じ意見を持った方が多いはずです。諦めずに前向きに政治と向かい合い、正しい議員を選んでいく必要があるのです。

ラジオ番組で音楽ファンの声を「嘘」と言い切った某氏も、有権者を「誰だか知らない人」呼ばわりした某氏も、自分の選挙では有権者に頭を下げて諂う(比例選出だとしても)のではないですか?そのような議員の鍍金を剥ぎ白日の下に晒すよう、声を大にするのもひとつのやり方と思います。


●音楽ファンの方々の意見

今回、我々は、国会議員の方々や官僚の方々にお金も女も提供することはしなかった(できなかった)わけですが、一部の国会議員は我々の要請に誠実に耳を傾けてくれることがわかりました。他方、現実の国会議員の多くは法案を作成する能力がないのみならず、法案を解析する能力すら乏しく、官僚の嘘をろくに検証もせず信じ込んでしまうのだということがわかりました。
 よく考えてみれば、我々も主権者なのですから、薄汚い業界団体からの法改正圧力に抗うだけでなく、我々の側から、我々の利益を守るための積極的な法改正を求めてもよいはずです。著名な法人・団体の意見は聞けるが、名もなき大衆の意見等聞く耳を持たない等という国会議員は、主権者である我々が選挙で排除してしまえばよいのです。

激しく共感します。この文面の後に小倉弁護士の決意、及びGW中に送付されたパブリックコメント完成版が掲載されています。