facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

本日実施の審議内容

2004年6月2日:衆議院・文部科学委員会(9:00〜15:30)海外盤CD輸入禁止に反対する より。
以下、審議の概要を抜粋させていただきます。

2004年6月2日:衆議院文部科学委員会(9:00〜15:30)
高井美穂民主党/比例・四国[徳島2区])9:00〜45 http://www.takaimiho.com/ ※HE議連
笠 浩史(民主党/神奈川9区)9:45〜10:30 http://www.ryu-h.net/ ※HE議連
城井 祟(民主党/比例・九州[福岡10区])10:30〜11:15 http://www.kiitaka.net/ ※HE議連
斉藤鉄夫(公明党/比例・中国)11:15〜12:00 http://www.t-saito.com/ ※政府案賛成の方針
[一次休憩]

石井郁子(共産党/比例・近畿[大阪2区])13:00〜45 http://www.ishii-ikuko.net/
横光克彦社民党/比例・九州[大分2区])13:45〜14:30 http://www.seiretsu.org/
川内博史民主党/比例・九州[鹿児島1区])14:30〜15:15 http://www2c.biglobe.ne.jp/~kawauchi/ ※HE議連事務局長
(討論)
(修正案提出)
(提出理由説明)
(修正案採決)
 ↓   ↓
(可決) (否決)→(原案採決)→ ('A`)
審議は衆議院インターネット審議中継で見ることができます。


15:25 民主党修正案が賛成少数で否決され、原案通り可決されました。
15:30 付帯決議が採決されました。
15:32 散会

付帯決議の詳細は下記に記載してあります。


●下記記載の謎工さんのブログ『melma!blog [The Trembling of a Leaf]「衆院文科委(3)・The Defoliant」』に続き、民主党ホームエンタテイメント議員連盟ホームページ「洋楽ファンの部屋」にて、謝罪コメントが記載されております。
(情報元:ふっかつ!れしのお探しモノげっき「現在審議中ですが・・・こちらも腹は決まっている。」)
以下、抜粋させていただきます。

6月2日、衆議院文部科学委員会で、著作権法改正案は、無修正で議決される情勢です。本当に残念です。
エンタメ議連は、川内博史議員を先頭に、頑張ってくれましたが、民主党全体を「修正が実現しない場合には、原案に反対する」というところまで持っていくことができませんでした。民主党が一丸となって、この態度をとれば、修正は実現できたのです。本当に残念ですし、何より私たちの力不足をお詫びいたします。
しかし、たたかいは、始まったばかりです。政府やレコード協会の言葉が真実かどうか、音楽ファン・消費者の不利益となることがおこらないかどうか、厳しく監視していかなければなりません。私たちのほうから、アーティストと消費者のための著作権法に改正する積極的なアクション(見直し規定・還流防止措置に限定した条文・強制許諾制度の創設など)も起しましょう。
エンタメ議連もみなさまとともに、パワーアップしていくことを誓います。(2004年6月2日 はたともこ)

昨日の報道であるITmedia ライフスタイル「著作権法改正――「原案通り可決」の可能性高まる」にて記載された通りの、いわば最悪のシナリオが成立しようとしています。
無論、まだ分かりません。可能性は残されています。現在、生放送を確認しています。
上記コメントの中の

たたかいは、始まったばかりです

に関しては、少しずつですが下記に記載しています。
今後この問題を知る人のためにも、これまでの経緯を端的に示せるようになれれば、と思います。


●音楽評論家高橋健太郎氏のブログ、owner's log by Kentaro Takahashi「今日はこれだけで終わりそう」がアップされています。
(情報元:ふっかつ!れしのお探しモノげっき「現在審議中ですが・・・こちらも腹は決まっている。」MAL Antenna「衆議院審議」)
以下に一部抜粋させていただきます。

国会傍聴しようかとも思いましたが、パソコンの前の方がいろいろなアクションが出来るので家にいることにしました。
残念ながら、修正案は否決される状況です。
原案可決の際の民主党がどうするのかは僕にも分かりません。

見直しの付帯条項が無理ならば、参議院よりも具体的な付帯決議をと考えて、昨夜からチームでその案を考えてみました。HMVの協力もいただきました。
それにさらに、午前中の審議を聞いて、僕が手を加えたものを以下にアップします。

(中略)

気持ち的には自分達でさんざん法的拘束力の無さをアピールしてきた付帯決議を考えるというのはヤですけれどね。

仮に法案が原案で通ってしまった場合でも、何か出来るししなければならない、それが音楽ファンの次の段階における使命ではないか、そう考えています。

●関連リンク

6/1 衆議院本会議について

●審議の映像は、衆議院TVより、「ビデオライブラリー」→「(カレンダーの)6/1」→「文部科学委員会」を選択してください。
尚、映像の内容は画面左側の「配信方式選択」にて選択が可能です。
●報道:ITmedia ライフスタイル「著作権法改正――「原案通り可決」の可能性高まる」

●審議内容の記載リンク

●報道追記:Sankei Web「洋楽輸入盤ストップ? 著作権法改正案にファン懸念」←いっしーさんより情報を頂きました(ありがとうございます)。新聞自体は3面に記載されております。

公開質問書に対する各答弁

(いずれも「私たち音楽関係者は、著作権法改定による輸入CD規制に反対します」より)

音楽配信メモ、トップページの変更

背景色が青から黒へ、そしてなにより、トップの「音楽」の字に赤で×印が付けられています。
もしかしたら、今日が音楽の「命日」かもしれない…と考えてしまった自分は考え過ぎなのでしょうか。






若干の冷静さが保てるようになってきたので(と私情を挟むのもよろしくはないのですが)、記載を再開します。

審議の映像は、衆議院TVより、「ビデオライブラリー」→「(カレンダーの)6/2」→「文部科学委員会」を選択してください。
尚、映像の内容は画面左側の「配信方式選択」にて選択が可能です。

●本日の概要(本日明らかになった事実)は、万来堂日記「国会はエンターテイメントかよ!(その4)」に記載されております。こちらを参照していただきたいと思います。

6/2決議後の意見

●報道:ITmedia ライフスタイル「著作権法改正案、“修正”ならず――文部科学委員会で原案通り可決」
(情報元:d.e.plus | 著作権改正法案 6/2「そしてこれから」)
この報道が特にテレビ・ラジオ・音楽雑誌という音楽に密接に関連するメディアが、(どう報じるか以前に)きちんと事実を報道してくれるか、を見極めていきたいです。今回の一連の報道で積極的なメディアと消極的なそれが分かったわけです。消極的メディアが報道を控えた理由での「タブーだった」と言われればそれまでかと思いますが、それは(厳しく言うようですが)あくまでメディアの事情であり、今回の法案の製作〜成立過程同様に「消費者の意を汲んでくれない」メディアは私達から切っていくのもひとつの選択肢かもしれません。かなり厳しい物言いですが。
逆手にとって(?)、私達が事の重大さをマスコミに働きかけることで付帯決議をより多くの国民が監視するよう働きかけることも出来るかもしれません。


高橋健太郎氏ブログコメント更新→owner's log by Kentaro Takahashi「力及ばずでした」
高橋氏のコメントが更新されています。高橋氏が本日の川内議員及び横光議員に感動したとのコメントに加えて、川内議員への心からの御礼が述べられています。

川内議員には本当に心からお疲れ様でした、ありがとうございました、と言いたいです。議員は立法府で働いているのだということ、大臣答弁を引き出すためでも、付帯決議をするためでもなく、より良い法律を作るために働いているのだということを今日の川内さんの質問は見せくれました。「最初に」の一言をいつか僕達は川内議員とともに勝ち取りましょう。

(以上一部抜粋させていただきました)
私からも、「高橋さん、川内議員、本当にありがとうございます」という気持ちで一杯です。法案が原案通り通ってしまったことは本当に悔しくて仕方ないのですが。ここからがスタートと考え、注視していきます。

その高橋氏が昨夜、HMV小倉弁護士と作成した付帯決議のが、原案採決後、自民党議員から読み上げられ、その大半が採用されました。

昨夜、僕達が考えた付帯決議がかなりの部分、採用されました。今さら付帯決議、という気持ちもなくはなかったですが、でも、やらないよりはやった方が良い。海外の権利者を拘束する効力はなくとも、政府与党がこれを尊守するなら、それなりに高いハードルになるでしょう。

(以上一部抜粋させていただきました。尚、内容及び修正は、当日の審議会のネット映像及び高橋氏のブログを参照してください)
この付帯決議をもって、私達は政府与党及びレコード業界・レコード協会の動向を注視していかなければいけません。


●藤川毅氏ブログコメント更新→Dubbrock's Dublog「著作権法の一部を改正する法律案 衆議院文部科学委員会で可決」
藤川氏のコメントは上記高橋氏同様必読です。本当に今回の件が(我々に身近な問題ということもありますが)政治にいかにして接点を持つのかを考えるきっかけになった上、メール・ホームページ・FAX等を取り上げてくれたという(一応の…結果は原案可決という結果ですが)ことを知ることは大きな一歩だと思います。おそらくは政治家がここまで国民の意見を感じたことはないだろう、とも思うのです。
そして、藤川氏はすごく前向きです。(以下一部抜粋)

委員会採決が終わった後、川内議員から携帯に電話をいただきました。第一声こそ「お疲れさまでした」と過去形でしたが、その次の言葉から我々の会話はこれから「何ができるか!」「何をすべきか!」という話をしました。今回のような形で改正の法案を通すのは、本当に悔しいけれど、僕らは前向きですよ! 既に次のアクションへと踏み出しています。

次の一歩を踏み出す時が来ています。


音楽配信メモ著作権法改正案、“修正”ならず――文部科学委員会で原案通り可決」
こちらも必読です。『既に深夜営業へのクラブの締め付けはこの春から厳しくなってる。』については、恥ずかしながら初めて知りました。自分の知らないところで自由が搾取されていくのはもう御免です。


OTO-NETAも、音楽配信メモ同様、全体の色調が変わっています。本日の内容を分かり易くまとめていらっしゃいます。


●謎工さんのブログ、melma!blog [The Trembling of a Leaf]「衆院文科委(3)・The Defoliant」
謎工さん、本当にありがとうございました。謎工さんが謝罪する必要は全くありません。
そして、謎工さんが言うようにこれで終わりではないのです。

どんな分野の話であっても「自分には関係無い」と思わず、自分の趣味に魔手が伸ばされた時の状況を考えて、どんなに小さな声でもいいから発言してください。
そして、政治に失望しないでください。今回の悔しさを胸に、我々の怒り・哀しみ・悔しさを代弁してくれる議員を、与野党を問わず一人でも多く国政の場へ送り出すべく、行動を起こしましょう。

謎工さんの記述より一部抜粋させていただきました。私もそうですが、上記意見と同じ意見を持った方が多いはずです。諦めずに前向きに政治と向かい合い、正しい議員を選んでいく必要があるのです。

ラジオ番組で音楽ファンの声を「嘘」と言い切った某氏も、有権者を「誰だか知らない人」呼ばわりした某氏も、自分の選挙では有権者に頭を下げて諂う(比例選出だとしても)のではないですか?そのような議員の鍍金を剥ぎ白日の下に晒すよう、声を大にするのもひとつのやり方と思います。


●音楽ファンの方々の意見

今回、我々は、国会議員の方々や官僚の方々にお金も女も提供することはしなかった(できなかった)わけですが、一部の国会議員は我々の要請に誠実に耳を傾けてくれることがわかりました。他方、現実の国会議員の多くは法案を作成する能力がないのみならず、法案を解析する能力すら乏しく、官僚の嘘をろくに検証もせず信じ込んでしまうのだということがわかりました。
 よく考えてみれば、我々も主権者なのですから、薄汚い業界団体からの法改正圧力に抗うだけでなく、我々の側から、我々の利益を守るための積極的な法改正を求めてもよいはずです。著名な法人・団体の意見は聞けるが、名もなき大衆の意見等聞く耳を持たない等という国会議員は、主権者である我々が選挙で排除してしまえばよいのです。

激しく共感します。この文面の後に小倉弁護士の決意、及びGW中に送付されたパブリックコメント完成版が掲載されています。

「海外盤CD輸入禁止に反対する」からのお願い…"川内議員に処分がないように、みなさまから民主党にお願いしてください"

以下、抜粋させていただきます。

川内博史議員が原案議決に際し退席・棄権
著作権法改悪阻止に尽力してくれた川内博史議員が、委員会での原案議決に際して民主党党議拘束に反して退席・棄権をされました。この行動で党からなんらかの処分を受ける可能性があります。
この件で川内議員に処分がないように、みなさまから民主党にお願いしてください。みんなのために今まで頑張って、最後の最後まで筋を通した男の中の男、川内議員を今度は私たちが救う番です!!

民主党
TEL.03-3595-9988
FAX.03-3595-9922
mail: info@dpj.or.jp - 【民主党へのご意見メールについてのお願い】
川内博史「正々堂々」日記もご覧ください。

川内氏も本日の審議に際しコメントを寄せています。
退席・棄権については反論もあるとのことですが、何より音楽ファンの抱える(今も払拭できない)不安を受け止め、意見を汲んでいただき、堂々とした態度で大臣や文化庁の嘘を暴き糾弾した姿勢は、タイトルそのものの正々堂々さではないでしょうか。

第2ラウンドのゴングが鳴りました

そう、断言させてください。



本日夜、Yahoo! JAPANのトップページ右側のトピックスに、「逆輸入CD規制、法改正成立へ」として掲載されていました。
ニュースは共同通信発の「改正著作権法が成立へ アジアの逆輸入CDを規制」ですが、特筆すべきはYahoo!ニュース - 音楽CD輸入規制問題に、「音楽CD輸入規制問題」という掲示板が本日開設されたこと、及び「アジアの安い音楽CDの逆輸入を防ぐため、規制を認める法案が成立へ。今後の輸入CDはどうなると思う?」という投票が設立されたことにあります
多くの国民はおそらく未だこの事実を詳しく知らないものと考えられます。多くの国民に事の内容と本質を知ってもらい、国民総動員で政府・文化庁・レコード会社・日本レコード協会の動向を厳しく監視することが出来るように働きかけることが出来ればと考えます。

Musicman-NET「レコ協、第117回通常総会開催〜役員改選、依田会長再任」

(情報元:はてなダイアリー - 源にふれろ
以下記事内容を抜粋します(一部加工してあります)。

社団法人日本レコード協会は28日、第117回通常総会を開催し、役員人事を改選した。会長には依田巽エイベックス株式会社代表取締役会長兼社長が再任。なお、任期はいずれも2004年6月1日より2年間となる。
●役員人事(新任)
理事…西野茂詔氏 日本クラウン株式会社所属
理事・事務局長…田中純一氏 社団法人日本レコード協会所属
監事…武市智行氏 株式会社ドリーミュージック所属

注視しましょう。
それにしても何故発表が今日なのでしょうか。社団法人日本レコード協会 ホームページにも記載されていないようです。


以下は本日気になった政治問題を取り上げます。

竹中氏の警護官とトラブル 取材妨害と抗議

本日のテレビ朝日報道STATION で、上記ニュースの映像を見ました。強烈な怒りを覚えました。

官邸を出ようとした竹中氏に記者が「参院選に出馬する考えはありますか」と質問した際、警護官が記者を背後から突き飛ばし、マイクのコードを引きちぎった上、音声送信機を奪って床に投げ、破損させた。

とあるように、自分が見た感じでは特にいつもと変わらぬような取材方法・歩み寄り方をしていました。
先日の北朝鮮訪問時の日本テレビ取材の排除といい(この問題については徳島新聞 6/2付「同行拒否は「権力主義的」 日テレ会長が批判」を参照してください)、小泉政権はつけあがっている、と捉えても差し支えないでしょう。この点については番組コメンテーターの加藤千洋氏も「小泉首相は最近思いあがっているのか発言が軽くなってる」というニュアンスの発言をされています。